全米が泣いた(5) ブレンダからの手紙・後編

ブレンダ・シュミッツは病気により4人の息子の成長を
見ることはできないとわかっていました。
死を覚悟した彼女は,夫の新しいパートナーが見つかったら
ラジオ局に届けてほしいと友人に手紙を託し,亡くなりました。

今日は,前回(前編)の続きです。

詳しいことを聞かされずに,夫のデビッドはラジオ局に呼ばれました。

On Thursday, radio host Colleen Kelly read Brenda's letter to David.

木曜日,ラジオ局のコリーン・ケリーはブレンダの手紙をデビッドに読んで聞かせた。

"My reason for writing is this. I have a wish. I have a wish for David, the boys, and the woman and her family if she has kids also. I want them to know I love them very much," Brenda wrote in the letter. She added that she wants them to "always feel safe in a world of pain."

「私がこの手紙を書いている理由ですが,願いがあるからです。デビッド,4人の息子たち,そして新しいお母さん(もし彼女に子どもがいれば,その家族も)に対して願いがあるんです。私がみなさんをとても愛していると知ってほしいんです」とブレンダは手紙の中に書いていた。そして「苦悩の絶えないこの世界でいつも安らかな気持ちで生活してほしい」と付けくわえた。

*在りし日のブレンダと末っ子のマックス
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*闘病中のブレンダと長男カーター
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Brenda had three wishes: a massage for David's fiancée; a magical trip for the whole family to create lifelong memories; and recognition for the team of doctors and nurses who took care of her at Mercy Medical Center.

ブレンダには3つの願いがあった。夫デビッドの新しい婚約者にむけたメッセージ,一生の思い出となるような家族全員での夢のような旅行,そして自分の世話をしてくれたマーシー・メディカル・センターの医者と看護師のみんなに対するお礼であった。

*マーシー・メディカル・センターの医者と看護師
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David said it took him some time to comprehend Brenda's letter, but he wasn't shocked by it. "I was surprised, but in a way, I also wasn't. This was Brenda. She had so much forethought before she died. I always love to tell the story. Brenda and I talked before she passed. She told me to meet someone that would love the boys and treat them like her own. I asked her how I'd know when I met that person. Brenda said I would know because she'd be there."

デビッドはブレンダの手紙を理解するのに時間がかかったと言ったが,ショックを受けたわけではない。「僕は驚いたけど,ある意味,驚いたわけでもない。これがブレンダなのさ。彼女は亡くなる前に十分なほど先のことを考えていたんだ。僕は話し好きだ。ブレンダと僕は彼女が亡くなる前に話したんだ。彼女は自分の子どものように息子たちに接してくれる女性を見つけるように僕に言った。そんな人といつ会えるかわからないよと彼女に言ったら,ブレンダはきっと現れるわ,と言ったんだ」

*ブレンダからの手紙だと知らされたデビッド。
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*ブレンダの手紙
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When Jayne and David began dating, she asked David the story behind a rainbow photograph in his youngest son Max's room.

ジェインとデビッドがデートを始めたとき,末っ子のマックスの部屋に飾ってあった虹の写真について,彼女はデビッドに尋ねた。

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"Brenda and Max's song was 'Over The Rainbow.' They sang it together all the time. The day Brenda died, she passed away at 7:07 a.m. We hadn't had rain for five weeks straight -- and out of the blue, a double rainbow, as bright as can be, stretched across the sky for miles. The local meteorologist said the rainbow was an anomaly since we hadn't had any rain. I knew it was Brenda." David recounts.

「ブレンダとマックスのお気に入りは『虹の彼方に』だった。いつも2人でいっしょに歌っていたよ。朝の7時7分,ブレンダが亡くなった日のこと。5週間も雨が降っていないのに,突然,ものすごくはっきりした二重の虹が何キロにもわたって空にかかったんだ。この地方の気象予報士が言うには雨が降っていないのに虹が出るなんて異常だそうだ。あれはブレンダだってわかったよ」とデビッドは語る。

"After I told her the story, Jayne looked through her phone and showed me a picture of the same double rainbow." David knew then Jayne was the one, and that Brenda approved.

「僕がその話をすると,ジェインは携帯電話をいじり始めたと思ったら,彼女が撮った同じ日の二重虹の写真を僕に見せたんだ」 デビッドはジェインこそがブレンダが言っていた女性だとそのときわかった。

Jayne's voice cracks when asked what her first thoughts were of Brenda's letter. What meant the most to her, she says, was Brenda's saying "she loved me."

ブレンダの手紙で最初に思ったことは何かと聞かれたとき,ジェインの声はうわずった。彼女にとっていちばん大切に感じたのは,ブレンダが「自分のことを愛している」と言ったことだとジェインは言う。

*ジェインと末っ子のマックス
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"She said that unconditionally. I always tell David from the first day we met, I talk to Brenda. In my car sometimes we have a conversation about the family and I know she is definitely watching over us."

「ブレンダはなんの駆け引きもなくそれを言ってくれた。デビッドと初めて会った日から,私はいつもデビッドと話すと同時にブレンダに話しかけてるの。車の中で家族についてときどき話すけど,私わかっているんです。彼女は確かに私たちを見守っていると」

The radio station will send the family of eight to Disney World, with all expenses paid. "We've never taken a family vacation and this will be wonderful," Jayne said. "It will allow us to create a bond amongst all of us that we haven't necessarily, had a chance to do quite yet. We are always coming and going, so this gives us time to sit back and enjoy each other."

ラジオ局は新しい8人家族を全額負担でディズニー・ワールドに招待する。「私たちは家族みんなで休暇をとるなんてしたことがないから,この旅行は素晴らしいものになるわ」とジェインは言った。「これまで,なかなか機会がなったから,この旅行で家族の絆が深まるでしょう。いつも余裕などなく暮らしているので,くつろいでみんなで楽しむことができるわ」

*4人の息子 ( Max, Carter, Josh, Justin )
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The family plans to take the trip when the stars align in everyone's schedule -- two adults, one son in college, four teenagers, and 4-year-old Max.

家族はみんなのスケジュールを調整して旅行の計画を練っている。2人の大人,大学に通う1人の息子,10代の4人,そして4歳のマックスだ。

*中央にデビッドとジェイン。そして4人の子ども。
  (右端はジェインの子か,長男の恋人か・・・)
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When asked when they'll marry, Jayne and David laugh, and again say they're trying to find a time in everyone's schedule that works. At Disney World perhaps? "Now that's a great idea," Jayne says.

いつ結婚するのか,と聞かれるとジェインとデビッドは笑って言う。みんなのスケジュールが合う時を見つけていると。ディズニー・ワールドは? 「それもいいわね」とジェインは言う。



最後に・・・
新しいシュミッツ家はブレンダの願い通り
ディズニー・ワールドに行きました。
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8人家族とありましたが,7人しかいません。
写真を撮った人が8番目の人かもしれません。


長いですが,ラジオ放送の様子は以下の動画があります。




ブレンダの心情を思うとつらくもなりますが
彼女の心の広さにも心打たれます。





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今日の書き換え問題。初級問題。(H15仙台市内共学私立高)

Tom wrote this letter.

→ This letter was (  ) (  ) Tom.



ヒント
「トムはこの手紙を書いた。」
→「この手紙は(  )た。」


主語を置き換えるパターン。
いわゆる受け身形ですね。


正解は 
This letter was ( written ) ( by ) Tom.
「この手紙は(書かれ)た。」

受け身形は be 動詞+過去分詞 です。


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自分のこと
このブレンダのニュースは小さな町から全米に広がったそうです。

この記事へのコメント

2014年06月22日 01:32
こんばんは。「シュルレアリスム」の記事にコメントありがとうございました。私自身の興味の方向性に迷っていまして、記事を書いたり消したりしています。「シュルレアリスム」の記事も削除したいと思います。コメントを頂きながら申し訳ありませんでした。
2014年06月22日 11:20
花田さん
おはようございます。コメントのことはかまいません。気にしないでください。
話はかわりますが、日曜日の俳句の英訳で正木ゆう子さんの句を取り上げました。彼女は能村登四郎さんに師事していたということで面識はあったのでしょうか?
2014年06月22日 12:54
こんにちは。正木氏とは面識ありません。私が「沖」を離れているあいだに正木氏は「沖」を去りました。私が「沖」に復帰した時には正木氏はいませんでした。正木氏のお兄様も俳人でお兄様の病中詠は「沖」の伝説の一つです。
2014年06月25日 06:09
花田さん
そうですか。ありがとうございました。正木さんのお兄さんのことを今回調べていて初めて知りました。

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  • ブレンダ・シュミッツからの手紙,再び

    Excerpt: 今夜7:00から日テレ系で「ザ!世界仰天ニュース」の 15周年記念番組が放送されます。 そのなかで,私がおととし書いた記事と同じニュースが放送されます。 Weblog: リアルETの英語学習 高校入試&TOEIC racked: 2016-01-06 06:37