Haiku in English on Sunday (150) 紫のソーダ水ありまづからん
日曜日は俳句の紹介と英訳。
仙台は梅雨真っ只中ですが,時々はいい天気の日もあります。
そんな日は冷たい飲み物でも・・・何がお好みですか?
私は水にレモンなどちょっとだけ味がついた飲み物が好きです。
最近では,トマト味やヨーグルト味がでてきました。
そんな夏らしい飲み物の一句。
紫のソーダ水ありまづからん 星野立子
(むらさきのそーだすいありまずからん)
星野立子(ほしのたつこ)は昭和の俳人(1903-1984)。
高浜虚子の次女として生まれました。
父親虚子に師事し,初の女性主宰誌「玉藻」を創刊・主宰しました。
虚子の一族でも特に評価の高い俳人です。
先月まで放送していたNHKラジオ「十七音の可能性」でも
「天才」として紹介されました。
この句の出典ははっきりしませんが,
このNHKの放送(テキスト)からとりました。
この放送では立子は下五において天才だと紹介されています。
しんしんと寒さがたのし歩みゆく たのし!? 歩みゆく!?
興奮のすぐ汗ばみて恥しく 第三者の目線です
秋風や人違ひされ微笑みて 笑っている場合ですか!?
おもしろい下五ですね。
さて,今日の一句ですが
普通,ソーダ水というと何色を連想しますか?
画像検索してみると大半は薄い青か緑です。
それなのに,紫のソーダ水。
通常は,「へえ」とか「こんなのもあるんだ」くらいでしょうか。
でも,立子はあっさり「まずそう」と切ってしまう!
それは,おそらく彼女の直感であり,普通は言葉にしないもの。
それを俳句の形にまでしてしまうのは彼女の才能です。
では,英訳してみます。
紫のソーダ水ありまづからん 星野立子
There's a bottle
Of soda of purple and it
Must tast Bad!
もともとは A bottle of soda of purple must taste bad. でしたが
いろいろつけ足して,5・7・5に近づけました。
「ソーダ水あり」なので,
グラスよりは商品として売っていたと考えて「ビン」にしました。
紫色はやはりブドウ味なんでしょうか。
シソ味だけは避けたいです(笑)。
仙台は梅雨真っ只中ですが,時々はいい天気の日もあります。
そんな日は冷たい飲み物でも・・・何がお好みですか?
私は水にレモンなどちょっとだけ味がついた飲み物が好きです。
最近では,トマト味やヨーグルト味がでてきました。
そんな夏らしい飲み物の一句。
紫のソーダ水ありまづからん 星野立子
(むらさきのそーだすいありまずからん)
星野立子(ほしのたつこ)は昭和の俳人(1903-1984)。
高浜虚子の次女として生まれました。
父親虚子に師事し,初の女性主宰誌「玉藻」を創刊・主宰しました。
虚子の一族でも特に評価の高い俳人です。
先月まで放送していたNHKラジオ「十七音の可能性」でも
「天才」として紹介されました。
この句の出典ははっきりしませんが,
このNHKの放送(テキスト)からとりました。
この放送では立子は下五において天才だと紹介されています。
しんしんと寒さがたのし歩みゆく たのし!? 歩みゆく!?
興奮のすぐ汗ばみて恥しく 第三者の目線です
秋風や人違ひされ微笑みて 笑っている場合ですか!?
おもしろい下五ですね。
さて,今日の一句ですが
普通,ソーダ水というと何色を連想しますか?
画像検索してみると大半は薄い青か緑です。
それなのに,紫のソーダ水。
通常は,「へえ」とか「こんなのもあるんだ」くらいでしょうか。
でも,立子はあっさり「まずそう」と切ってしまう!
それは,おそらく彼女の直感であり,普通は言葉にしないもの。
それを俳句の形にまでしてしまうのは彼女の才能です。
では,英訳してみます。
紫のソーダ水ありまづからん 星野立子
There's a bottle
Of soda of purple and it
Must tast Bad!
もともとは A bottle of soda of purple must taste bad. でしたが
いろいろつけ足して,5・7・5に近づけました。
「ソーダ水あり」なので,
グラスよりは商品として売っていたと考えて「ビン」にしました。
紫色はやはりブドウ味なんでしょうか。
シソ味だけは避けたいです(笑)。
この記事へのコメント
ふ~ん・・・
すごい下五の句ですね。
一読で情景が目に浮かびます。
かみしめると、心にその感覚が湧いてきます。
考えて造る句ではないですね。生まれながらの感性なんだろうなあ・・・
とても真似はできない。だから、天才と言われるのだろうけど…
おはようございます。
俳句は一瞬のひらめきが大事だと思いますが,発表までには推敲に推敲を重ねるのだと思います。そういう点では努力もまた天才と言えますが,彼女がどのような俳人だったかはラジオの講師の言葉を借りるしかありません。
歌人の俵万智さんも「サラダ記念日」を何月何日にしたらいいか,季節感,語感などからかなり推敲したそうです。結局7月6日(明日ですね)に落ち着きました。一見ひらめきのように見える俳句,短歌の世界も,その陰には数知れない推敲があるのでしょう。
( v^-゜)
俳句は短さが命。ズバッと言い切る気持ち良さがあります。これが一度でもきまると、俳句から抜け出せなくなります(笑)。