Haiku in English on Sunday (218) 乗りてすぐ市電灯ともす秋の暮

日曜日は俳句の紹介と英訳。
秋が深まってきました。仙台は道行く人の装いも厚くなってきました。
秋に段々気温が下がる様子を俳句では季語で見ることができます。
新涼 → 秋冷 → 秋寒 → 冬隣 (これでも一例です)

また,秋は夕暮れが美しくもあり,物寂しい季節。
多くの童謡や詩歌にうたわれてきました。


乗りてすぐ市電灯ともす秋の暮  鷹羽狩行
(のりてすぐしでんひともすあきのくれ   たかはしゅぎょう)

鷹羽狩行さんの句を取り上げるのは5度目でしょうか。
1930年山形県生まれ。現在俳句協会の会長です。
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今日の一句は彼の第一句集「誕生」の巻頭句です。
おそらく18歳のころの作品です。

私が俳句を勉強し始めたころ,この句に出会い,市電が車内の
明かりをつけた瞬間を切り取ったこの句に感銘を受けました。

市電は路上を走る電車ですが
広島,岡山,松山,鹿児島,長崎で見た(乗った)ことがあります。

また昔,仙台も市電が走っていてかすかに乗った記憶があります。
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18歳の青年が夕方市電に乗りました。大学の帰りでしょうか。
するとちょうど運転手が車内の明かりをつけました。そんな一瞬。


実は,この俳句にはすでに英訳があります。
Selected Haiku: Takaha Shugyo「鷹羽狩行抄」(ふらんす堂)
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この本では星野恒彦氏とエイドリアン・ピニントン氏という二人が
共同作業によって英語に訳したそうです。

彼らの英訳はこうです。

as soon as I board,
the tramcar lights up-
autumn dusk



こういうう英文を見てしまうと,意識してしまいますが
なるべく初めに読んだ時の印象で自分なりに英訳してみます。

乗りてすぐ市電灯ともす秋の暮  鷹羽狩行

Very soon after boading
The streetcar's lights came on
Dusk of autumn



んー,どうしても先人の英訳を意識してしまいますね。

この記事へのコメント

2016年10月23日 13:12
こんにちは。

 2枚めの写真はちょっと珍しい写真ですね。この写真は手元になかったなあ。
 中央に写っている仙台駅は、5代目の「仮駅舎」ですね。新幹線開通に伴って新しい駅舎(現在の駅舎、6代目)を造る間の仮駅舎です。その後ろに工事中の6代目駅舎が見えます。
 この仮駅舎が建てられたのは昭和47(1972)年。昭和51(1976)年4月1日には市電が廃止されますので、この写真はその間に撮られたもののようです。

 仙台には庄司喜隆さん(原町の仙章堂という判子屋の御主人)という、仙台市電に造詣が深い方がいらっしゃいまして、沢山の市電の写真集を刊行してらっしゃいます。私も2冊購入しています。
2016年10月24日 06:52
あきあかねさん
おはようございます。
現在の駅舎は6代目なのですね。写真はネットからの借用です。最近仙台の古地図なんかも書店に並んでいますね。あと…三十三観音巡りの本を買ってしまいました。

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