Haiku in English on Sunday (362) 一本が鳴きたちまちに蝉の森

日曜日は俳句の紹介と英訳。
数日夏らしい天気が続きましたが,夜中に激しい雨も降っていて,まだ梅雨明けはしていないようです。
そんな中でもクロアゲハも見たし,セミも聞きました。

よくセミは地上に出てから1週間の命と言われたりしますが,今年,岡山の高校生の地道な調査から実はそれは俗説で,1か月も生きるセミが観測されたことが話題になりました。


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彼の調査手法は,捕まえたセミの羽に油性ペンで番号をマーキングして放し,後日再捕獲を試みるというものです。
2016年の約2カ月,計863匹にマーキング。15匹を再捕獲し,4匹を再再捕獲しました。

最長生存確認記録はアブラゼミが32日間,ツクツクボウシが26日間,クマゼミが15日間だったそうです。

彼の調査の出発点は,セミがそんなに短命なら,夏の間にセミの死骸を多く見かけないのはなぜか,という疑問だったそうです。

素晴らしい調査ですね。ということでセミの一句。

一本が鳴きたちまちに蝉の森  鷹羽狩行
(いっぽんがなきたちまちにせみのもり)

鷹羽狩行さんは今月2度目の登場。シリーズは7度目です。
「俳句発想法 歳時記 夏」(草思社文庫)より。

深閑とした森に入りました。
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しばらく歩くと,一本の木にとまっていたセミが鳴きだしました。
すると,これまで静かだった森のあちらからもこちらからもセミが鳴きだしました!

それは命の賛歌であり,求愛でもあり,そして競争でもあります。
セミに限らず,生き物が生き抜くことは大変なことですね。


では,英訳してみます。

一本が鳴きたちまちに蝉の森  一本が鳴きたちまちに蝉の森

A tree with a cicada
sings and then trees become
The wood of cicadas



「木が鳴く」という原文を尊重しました。
セミが鳴くという現象を見ることがない国から来た外国人は,日本に来て「木が鳴いている!」と驚くそうです(笑)。

この記事へのコメント

2019年07月28日 08:17
おはようございます。

 定禅寺通も、あの並木道全体が「夏だよ!」という具合に蝉が鳴きますからねぇ。この句良く分かります。

 常識を一度疑うところから科学は始まる。この高校生、素晴らしいですね。
リアルET
2019年07月29日 06:33
あきあかねさん
おはようございます。
暑いですねえ!
パソコンからここに入れないのはなぜかなあ。スマホで書いています。
2019年07月29日 08:28
おはようございます。

 パソコンからウェブリブログにログインできないという事でしょうか?
 それともパソコンからコメント欄に書き込みが出来ないということでしょうか?
 いずれも私のところでは可能でしたが…

 ちなみに、ウェブリブログの事務局のログインに関するトラブルのページは、
https://info.at.webry.info/201907/article_15.html
でした。
2019年07月29日 11:13
おはようございます(#^.^#)
みなとも何度も試したのですが
投稿できません。
これもダメかしら?
のぶちゃん
2019年07月29日 16:59
夏休みに入るころ、隣のクスノキの大木にわんさかクマゼミが鳴き、夏本番を思わせます。先生のブログは毎日読ませていただいていますが…気軽に意思表示できません。残念です。
応援しています。
2019年07月29日 23:22
あきあかねさん
こんばんは。どのサイトにもつながらなくなったので,どうもパソコンかまたは接続の問題だったようです。再起動したらつながりました。
ありがとうございます。
2019年07月29日 23:25
みなとさん
こんばんは。
再起動して立ち上げたらつながりました。パソコンの問題だったのでしょうか。
何度か投稿していただいたようですみません。
2019年07月29日 23:28
のぶちゃんさん
こんばんは。コメントありがとうございます。
関西は梅雨明けしたようで,セミも鳴いているんじゃないですか。こちらはここ数日暑い日が続いています。間もなく梅雨明けだと思います。
気軽に何でも書いていただけたらうれしいです。

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