映画「RRR」がおもしろい!

先日,インド映画「RRR」を劇場で見ました。
世の中に,こんなにおもしろいエンターテイメントがあるのか。

3時間の映画を見るためにはポップコーンは必要です。

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途中「休憩」の英語字幕は出るものの,日本では休憩なし!
トイレに立つなんてもったいない。ワンシーンでも見逃すな!

最近,英語の教科書でガンディの非暴力を教えたばかりですが,この映画はイギリスから独立の気運が高まるインドの話。

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インドの紙幣すべてに肖像が描いてあるガンディですが,ガンディの非暴力とは真逆の映画です・・・。

主人公は2人。
ネタバレは書きませんが,なんとなくこのポスターから読み取ってください。

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それにしても「RRR」なんて不思議な名前の映画。

2018年3月に企画が正式発表され,仮タイトルは監督のラージャマウリ(Rajamouli),ダブル主人公のラーム・チャラン(Ram Charan),ラーマ・ラオ・ジュニア(Rama Rao Jr.)のイニシャルから「RRR」と名付けられ,のちに全言語共通で理解できるように正式なタイトルとして採用されたそうです。

そういえば,インドの紙幣には14の言語が書いてあると昔習いました。

その後,ネーミングコンテストが行われ,RRR」は Rise(蜂起),Roar(咆哮),Revolt(反乱)の3Rと後付けされています(笑)。

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また,冒頭に「STORY」「FIRE」「WATER」の3語が提示され,私は見終わってから The Story of Fire and Water と解釈しました。

「火」と「水」は物語を通して重要な役を果たします。

ダブル主人公にはインド独立のために戦ったモデルがいて,その2人は出会ったことはないそうですが,もし出会っていたらという設定があるようです。

1人はアッルーリ・シータラーマ・ラージュ

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もう1人はとコムラム・ビーム

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この像を頭に入れていけば,もっと楽しめるでしょう。

最後に予告編です。




予告編を見た人は「なーんだ,アクション映画か」と思うでしょう。
いえいえ,そんな単純なカテゴリーではないんです。

ブルース・リーの「怒りの鉄拳」,スタローンの「ランボー」,「ウエストサイド・ストーリー」,韓国映画「シュリ」,スター・ウォーズの反乱軍,などの要素がいっぱい。

いやいや,「RRR」それらをも越えていくエンターテイメント映画です。

ガンディの非暴力を否定しませんが,インドの独立には様々な様相があったのでしょう。

おすすめですが,上映している劇場はそれほど多くはないようです。
仙台でも2館(長町モールとチネ・ラヴィータ)かな。

この記事へのコメント

2022年12月25日 08:05
おはようございます。

 なるほど、予告編を見てみましたが、おもしろそうですね。インド映画はエンターティメント性が高い映画が多い、と聞きますが、正にこれがそうですね。(若干中国映画の影響も感じます)

 実は、この映画のタイトル「RRR」を最初に見た時、前々回のモールス信号の記事の記憶がまだ残っていまして、モールス信号の「RRR(強調された”了解”)」を思い浮かべてしまいました(笑)
 通常、モールス符号で「了解」は「R(・ー・)」一文字か「RR」の連続符号なのですが、会話(ラグチュー)の時などで、「激しく同意」と言った意味で「RRR」と打つときがあります。
 人によってこの「RRR」に癖が有りまして、最後の「R」の後に意味のない長音符号「ー」を長く入れたり、短音の連打を入れたりする人もいます。最後の「R」の真ん中の長音符号を3倍くらい長くする人も居ましたね。
2022年12月26日 06:00
あきあかねさん
おはようございます。
インド映画というと陽気な音楽に大勢でのダンスというイメージがあるんですが,もちろんその要素はありますが,必然性を持って使われていますし,歌はこの国の人々にとっては重要なもののようです。
香港映画,特にブルース・リーの反骨精神をこの映画からも感じ取ることができます。そういえばともにイギリスの植民地でした。

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