patriotism と nationalism

今年も残すところあと2日。今年を表す漢字は「戦」だとか。

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まあ,そもそも1年のいろいろな出来事を1つの漢字で表すことは無理なんですが,今年は2月にロシアによるウクライナ侵攻があり今もなお続き,そして一方ではサッカーのワールドカップが行われたことは記憶に新しいところです。

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国対国の戦いと言えば,先日見たインド映画「RRR」もイギリスから独立しようとするインドが舞台でした。

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そんな中で,あるラジオパーソナリティーが激賞していたドン・キホーテの韓国海苔を毎日食べています。

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この韓国海苔は本場の味に負けないように日本の職人さんが真心を込めて作っている「MADE IN JAPAN」なのです。

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小さい袋には海苔が8枚入っていて,大きな袋にはそれが12個(計96枚)入っています。

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実は韓国海苔ってほとんど食べたことがなかったのですが,味がおいしいのはもちろん MADE IN JAPAN が私の愛国心をくすぐったのでしょう。

愛国心?

こういう言葉はセンシティブなんですが,ただ単に,日本がサッカーで勝つと嬉しいとか日本製のものが褒められると嬉しいという程度の意味です。

そういえば,英語では自国を愛する人を patriot と言ったり nationalist と言ったり。
どう違うのか見てみましょう。

patriot
someone who loves their country and is willing to defend it - used to show approval
(自国を愛し国を守るのをいとわない人。賛同を示すために使われる)


nationalist
1 someone who is involved in trying to gain or keep political independence for their country and people
(自国や国民のために政治的独立を得たり維持しようと熱心に取り組む人)

2 someone who believes their country is best
(自国が最高だと信じる人)


つまり,patriot は「愛国者」,nationalist は「国家主義者」といった感じでしょうか。

これが「人」でなく「主義」となると,patriotism, nationalism となります。

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これについて,シカゴのジャーナリスト,シドニー・ハリスはこんな言葉を残しています。
彼のコラムは人気があり,北米で200もの新聞に転載されたそうです。

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“The difference between patriotism and nationalism is that the patriot is proud of his country for what it does, and the nationalist is proud of his country no matter what it does; the first attitude creates a feeling of responsibility, but the second a feeling of blind arrogance that leads to war.”

「愛国主義」と「国家主義」の違いは,「愛国者」は国がすることに対して自国を誇りに思い,「国家主義者」は国が何をしようが自国を誇りに思う。前者は責任感をもたらすが,後者は盲目的な横柄さの感情を生み,それが戦争につながる



シドニー・ハリスとは別に,こんな漫画もあります。

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愛国者は歴史から学ぶ。
国家主義者は歴史を書き換える。

(「奴隷は好んでそうなった」と言っていますよ。)



話を最初に戻すと,現在も続く戦争は,どんな考えのもとに起きたのか,シドニー・ハリスの言葉を読むまでもありませんね。

Peace to the World!

この記事へのコメント

2022年12月30日 07:31
おはようございます。

 「patriotism」 と「 nationalism」の違い、私も良く分からなかったので、これは勉強になりました。特に、最後の漫画は「なるほど、そういうことか!」でした(笑)

 ところで、「patriotism」って、発音が二種類あるのですか?
 アメリカ人たちが会話の中で話している時は「ペイトリィティズム」ってな感じで発音しているのをよく聞くのですが、学者さんが歴史の講義をしているのを聞いた時は、「パトリオシズム」ってな感じで発音していました。これはラテン語寄りの発音なのでしょうか?
 そういえば、地対空ミサイルの「パトリオット」も「ペイトリオット」と発音する人もいたなあ…
2022年12月30日 08:34
あきあかねさん
おはようございます。
国産の韓国海苔があまりにもおいしいので,その話をいつか書こうと思っていましたが,ちょっと広げてみました。台所には山のように買い置きしたドンキの韓国海苔が積まれています。(餅に巻いたらおいしいかな)
Patriot(ism)の発音ですが,まず思い出すのが地対空ミサイルの「パトリオット」ですよね。日本のニュースではこの名前で呼ばれて言いますが,英語ではどうなのでしょう。私は基本的に「ペイ・・・」の発音しか聞いたことがありませんが,辞書的にはどちらでもいいようです。
後半の発音は英語では「・・ティズム」のようになると思いますが,英語にも幅と個人差があるので,どうなるのでしょう。渡辺謙さんがブロードウェイで「王様と私」のタイ王の役をしたときに,英語が素晴らしく感じましたが現地新聞に,日本語訛りがどうのこうのと書かれていて,そんなものかと思いましたが,まあそれも味だと思ったことを思い出しました。映画「RRR」でもインド訛りの英語をたくさん聞きました。英語はツールくらいに考えると学習も気が楽です。

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