ミステリーの季節 「このミス」と「文春」

しばらくぶりに記事の更新をします。
さて,また,この季節がやってきました。
それは「このミステリーがすごい!」と「週刊文春」による,今年のミステリー小説のベスト20の発表です。

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詳しくは書きませんが,今年は珍しい結果となっており,「このミス」と「文春」の1位と4位がそれぞれ入れ替わっているのです。
ということは,どちらの作品も甲乙つけられないおもしろさか。

この冬に読みたい本はたくさんあるけど,時間がないですね。

英語の名詞「mystery」には「不思議なこと」という意味もありますが,「ミステリー小説」の意味もあることはあります。

mystery
[countable] also murder mystery
a story, film, or play about a murder, in which you are not told who the murderer is until the end:
(殺人者が最後まで明かされない,殺人に関する物語,映画や劇)



an Agatha Christie mystery
(アガサ・クリスティのミステリー小説)



日本語の「推理小説」のジャンルは幅が広く,mystery というよりは detective story (探偵小説)と言ったほうがよさそうです。

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この記事へのコメント

2022年12月10日 07:32
ごめんなさい、もしかすると名前だけで送信してしまったかもしれません。もしそうであれば削除してください。


 英語のmysteryは『also murder mystery』なんですね。意外に意味が狭いですね。というか、ジャンル分けが細かいのかな? ピカレスク( Picaresque)なんかも、日本の本屋さんではミステリー小説の棚に置かれていたりしますものね。
 畑中恵の「しゃばけ」等のシリーズは英米ではどのジャンルに分類されるのでしょう?
2022年12月10日 20:49
あきあかねさん
こんばんは。英語の mystery には謎,神秘などの意味もありますが,それだけで「推理小説」の意味を持つときは前後の関係性があると思います。
日本語の「ミステリー」にはもう少し広い意味でUFOやネッシーのようなものまで指すことがあります。大学のサークルで「ミステリー研究会」に入会しませんか,と言われたら,小説のほうかUFOのほうか確認しないと大変なことになりますね(笑)。
畠中恵さんについては存じ上げないので調べました。書店でこのような表紙は書店で見かけたことがありますが,読んだことはありません。江戸を舞台にした推理帖でいいのでしょうか。
2022年12月11日 08:41
おはようございます。

 畑中恵さんの「しゃばけ」のシリーズですが、おっしゃる通り江戸を舞台とした推理小説、という捉え方でも良いと思います。
 ただ、殺人事件は登場しませんし、謎解きは主人公である廻船問屋の一人息子を助け、犬神と白沢(はくたく)という妖怪や付喪神たちが頂上的な力をふるって助け、解決します。ミステリーや推理小説というよりもファンタジーに近いです。扱われている主題も謎解きの面白さではなく、人情の機微や悲哀などです。私は「サイドリテラチュア(脇文学・枝文学)」という捉え方をしています。
 この「しゃばけ」のシリーズには、他に「ぬしさまへ」、「ねこのばば」、「おまけのこ」等があります。いずれも、読後にほっこりした気分にさせてくれます。
2022年12月13日 10:19
すいません、上記コメントで誤変換がありました。訂正します。

誤:頂上的
正:超常的
2022年12月17日 05:18
あきあかねさん
おはようございます。返事長らくかけなくてすません。
江戸物といえば,宮部みゆきさんや藤沢周平さんをかじるくらいです。
冬には本を買い込みますが,正月もあれこれで時間が過ぎていきます。

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