You are my guiding light.

前回,私にはちょっと不思議な英文,
Life is a journey towards the guiding light.
について書きました。

試しに Yahoo USA で検索しても,この言葉はまったくひっかかりません。

その代わりに,guiding light では,何かのドラマのような画像がたくさん出てきます。

Guiding Light
a US television soap opera, which began as a radio show in 1937 and moved on to television in 1952, and is now the longest running drama. It tells of the lives of people who live in the fictional town of Springfield.
(アメリカの昼の連続ドラマ。1937年にラジオショーとして始まり,1952年にテレビに移行され,現在最も続いているドラマ。架空の町スプリングフィールドに住む人々の人生を描く。)


1937年,連続ラジオドラマでスタート。

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1952年からCBSテレビで放送され,2006年に通算15,000回を突破し,ギネスで世界一長寿のドラマとして記載されましたが,2009年には放送が終了したようです。

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ちなみに,guiding light(導く明り)で「灯台」がタイトルバックに映るようです。
(1975年まではタイトルに The がついていました。)

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また,ドラマとは関係なく,Yahoo USA では guiding light で「灯台」の画像がたくさん出てきます。

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ただ,英語の guiding light には比喩的な意味があります。

こちら,ポール・マッカートニーの No More Lonely Nights で,邦題が「ひとりぼっちのロンリー・ナイト」。

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映画のサントラで,レコードを買ったような記憶があります。

こちらは動画で,2分過ぎの歌詞に注目。




No more lonely nights
No more lonely nights
You're my guiding light
Day and night I'm always there


この「You're my guiding light」とはどういう意味でしょう?

guiding light
someone whose ideas and advice people follow
(その人の考えや忠告に人々が従うような人)


例文
Eddie was his hero - his guiding light.
(エディーが彼のヒーロー,つまりお手本だったのさ。)


英和辞典でも見てみましょう。

guiding light
[名] 手本[模範]になる人



ポール・マッカートニーの歌詞に戻れば・・・

ひとりぼっちの夜はもういやだ
君は僕を導いてくれる存在なんだ
昼も夜も僕はそこにいるよ



前回に続き,guiding light を掘り下げてみました。

となると・・・

Life is a journey towards the guiding light.

これは「人生は人を導くような人間になるための旅である」と解釈すべきなのか??

この記事へのコメント

2023年01月20日 07:46
おはようございます。

 ポール・マッカートニーの 「No More Lonely Nights 」、懐かしかったです。何時ごろの曲だったろう? 最近はとんと聞かれなくなりましたね。

 この某企業の標語ですが、『Life is a journey』の後にカンマかピリオドが入るのじゃないでしょうかね。彼らが言いたかったのは、「人生は旅、(私達はor私たちの商品は)その道しるべ」という事だったのじゃないかと、私は思っています。

 最近のネット上の文章などで、1文中に省略された異なる複数の主語があって、主語ー述語の対応が交錯している、と言うのをよく見るようになりました。この英文も何かそれに似ていますね。
2023年01月21日 06:31
あきあかねさん
おはようございます。
1984年の映画「ヤァ!ブロード・ストリート/Give My Regards to Broad Street」の歌ですが,ビートルズ時代を意識した邦題になっています。まあ日本の会社が考えたのでしょうが。
Life is a journey.
Towards the guiding light.
と2文に分けるのもおもしろい解釈ですが,基本的には1文と解釈は同じかなあ。バージニア・ウルフに「灯台へ」To the Lighthouse という小説がありますが,関係はないでしょう。

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