Haiku in English on Sunday (545) 或夜半の炭火かすかにくづれけり
日曜日は俳句の紹介と英訳。
前回,芥川賞の話を書きましたが,芥川賞はもちろん芥川龍之介の功績を記念して菊池寛が設立した賞。
正式には芥川龍之介賞。
俳句を嗜む文人はけっこういて,このシリーズで扱った作家には夏目漱石,森鴎外,宮澤賢治,谷崎潤一郎,三島由紀夫,太宰治,・・・。
もちろん芥川龍之介もその一人で,彼の句は多くの書籍で紹介されています。
或夜半の炭火かすかにくづれけり 芥川龍之介
(あるよわのすみびかすかにくずれけり)
芥川の句を取り上げるのは4度目になるでしょうか。
これは長男・比呂志と写った書斎の写真。

左端に炭を使った火鉢が見えます。この時代,冬の暖房には欠かせないものでした。
「炭火」はもちろん冬の季語。

真夜中に小説を書いていたのでしょうか。
すると,炭が灰になって崩れるかすかな音がしました。
夜の静寂に起きたかすかな出来事を切り取りました。
では,英訳してみます。
或夜半の炭火かすかにくづれけり 芥川龍之介
Around a midnight
Charcoal burnt out crumbled
So slightly
芥川龍之介は「龍之助」と書かれた郵便物は読まないで捨てたと何かで読んだ記憶があります。
前回,芥川賞の話を書きましたが,芥川賞はもちろん芥川龍之介の功績を記念して菊池寛が設立した賞。
正式には芥川龍之介賞。
俳句を嗜む文人はけっこういて,このシリーズで扱った作家には夏目漱石,森鴎外,宮澤賢治,谷崎潤一郎,三島由紀夫,太宰治,・・・。
もちろん芥川龍之介もその一人で,彼の句は多くの書籍で紹介されています。
或夜半の炭火かすかにくづれけり 芥川龍之介
(あるよわのすみびかすかにくずれけり)
芥川の句を取り上げるのは4度目になるでしょうか。
これは長男・比呂志と写った書斎の写真。

左端に炭を使った火鉢が見えます。この時代,冬の暖房には欠かせないものでした。
「炭火」はもちろん冬の季語。

真夜中に小説を書いていたのでしょうか。
すると,炭が灰になって崩れるかすかな音がしました。
夜の静寂に起きたかすかな出来事を切り取りました。
では,英訳してみます。
或夜半の炭火かすかにくづれけり 芥川龍之介
Around a midnight
Charcoal burnt out crumbled
So slightly
芥川龍之介は「龍之助」と書かれた郵便物は読まないで捨てたと何かで読んだ記憶があります。
この記事へのコメント
あれ? これもしかするとSeesaaに移られて最初のコメントになるのでしょうか? 目の記事にの時は気持ち玉が有りましたが、こちらには無いですね。
ともあれ、無事移行されたようで、おめでとうございます。
この俳句、”静寂の音”が聞こえるような良い句ですね。英訳も素敵でした。
おはようございます。
コメントも反映しているということは無事引越しができたようです。8月にコメント欄でいただいたアドバイスがいちばんの参考になりました。本当にありがとうございました。細部を点検してみないといけませんが,過去のアクセス解析はゼロになってしまうのかな。
芥川の名句と言われる定番句がいくつかあるのですが,これは有名ではないけどいい句だなと思います。芥川が翻訳家の手によってアメリカで再評価されているのがわかります。いいものはいつもいいんですね。
おはようございます。
さっそくコメントありがとうございます。この週末を逃すと引越しが厳しいところでした。無事引越しができたようでホッとしているところです。