he, she を教える(2) ジェンダーのこと
前回は,古来日本語には男女を区別しない「かれ」(彼)はありましたが,西洋語の翻訳の必要性から「彼」「彼女」という言い方ができていったことを書きました。
でも正直言って,普段は「彼は」とか「彼女は」なんて言い方はしないんじゃないかと感じます。
実際には名前を使ったり「あの人は」とか「あの方は」なんて言う言い方が一般的ではないかと思います。
何か日本語には「彼」「彼女」は馴染んでいないんじゃないかと個人的には思います。
でも,実際に授業では he や she を教えるわけです。今では小学生の外国語活動から。
生徒も普通に「彼は」とか「彼女は」なんて(おそらく多くは)抵抗なく使っています。
問題なのは,このことに抵抗がある生徒もいるんじゃないかと言うこと。
歴史的に日本語では・・・なんていうことではなく,実際に自分の性に違和感を持つ生徒もいます。
かつては男女別の出席番号(出席簿)でしたが,現在でもそれを使っている学校はあるんでしょうか。
性差は出席簿上では解決しまし,体育や技術・家庭もほとんどの学校では共修ではないでしょうか。
でも,制服やルール上の髪型で性差が残る学校もあるでしょう。
なんか込み入ってきましたが,ここで私が書きたいのはジェンダーに関することと言うよりは,教室で he や she を教えるものとして現状を把握しておきたいということ。私の意見は特に書きません。
最近アンケートなどで性別を記入する欄に変化が起きていると思います。
かつては「男女」のどちらかに〇をつけたりしました。
でも,どこかの病院の事前診察の調査用紙だったか,「男・女」の他に「どちらでもない」を見たときは,そういう時代かと思いました。
これは,ある中・高校でのアンケート。制服に関するアンケートのようです。
「男」「女」の他に「どちらでもない」に答えた生徒もいます。

また,こちらはネット上の記入フォーム。

「その他」「回答しない」が設けられています。
また,就職活動に使う履歴書にも変化が起きています。
これはかつての履歴書。「男・女」のどちらかに〇をつけるパターン。

しかし最近はこのような形が多いようです。自分で記入するパターン。

よく見ると「※性別」と「※」がついています。左下の欄外を見ると・・・

「記載は任意です。未記載とすることも可能です」とあります。

これについては雇用のための「機会均等法」が背景にあるのかもしれません。
さて,このような時代に he や she を教えられて苦痛を感じる生徒がいたら,それは申し訳ない。
ただ,英語は日本語とは違いそのような文化的背景があって成長してきた言葉。
そこはしっかり説明しましょう。
ただ,説明するだけではなく,もう少し英語的に救済はないのか?
つづく
でも正直言って,普段は「彼は」とか「彼女は」なんて言い方はしないんじゃないかと感じます。
実際には名前を使ったり「あの人は」とか「あの方は」なんて言う言い方が一般的ではないかと思います。
何か日本語には「彼」「彼女」は馴染んでいないんじゃないかと個人的には思います。
でも,実際に授業では he や she を教えるわけです。今では小学生の外国語活動から。
生徒も普通に「彼は」とか「彼女は」なんて(おそらく多くは)抵抗なく使っています。
問題なのは,このことに抵抗がある生徒もいるんじゃないかと言うこと。
歴史的に日本語では・・・なんていうことではなく,実際に自分の性に違和感を持つ生徒もいます。
かつては男女別の出席番号(出席簿)でしたが,現在でもそれを使っている学校はあるんでしょうか。
性差は出席簿上では解決しまし,体育や技術・家庭もほとんどの学校では共修ではないでしょうか。
でも,制服やルール上の髪型で性差が残る学校もあるでしょう。
なんか込み入ってきましたが,ここで私が書きたいのはジェンダーに関することと言うよりは,教室で he や she を教えるものとして現状を把握しておきたいということ。私の意見は特に書きません。
最近アンケートなどで性別を記入する欄に変化が起きていると思います。
かつては「男女」のどちらかに〇をつけたりしました。
でも,どこかの病院の事前診察の調査用紙だったか,「男・女」の他に「どちらでもない」を見たときは,そういう時代かと思いました。
これは,ある中・高校でのアンケート。制服に関するアンケートのようです。
「男」「女」の他に「どちらでもない」に答えた生徒もいます。

また,こちらはネット上の記入フォーム。

「その他」「回答しない」が設けられています。
また,就職活動に使う履歴書にも変化が起きています。
これはかつての履歴書。「男・女」のどちらかに〇をつけるパターン。

しかし最近はこのような形が多いようです。自分で記入するパターン。

よく見ると「※性別」と「※」がついています。左下の欄外を見ると・・・

「記載は任意です。未記載とすることも可能です」とあります。

これについては雇用のための「機会均等法」が背景にあるのかもしれません。
さて,このような時代に he や she を教えられて苦痛を感じる生徒がいたら,それは申し訳ない。
ただ,英語は日本語とは違いそのような文化的背景があって成長してきた言葉。
そこはしっかり説明しましょう。
ただ,説明するだけではなく,もう少し英語的に救済はないのか?
つづく
この記事へのコメント
私が退職するころ(およそ10年前です)、私がいた会社ではすでに性別を記入しない履歴書フォームになっていました。写真貼付欄はまだありましたけどね。
最近、英・米の動画を見ていて、おや、って思ったのですけど…
女性3人組のミュージシャンに対するリアクション動画(サポートバンドは男性です)だったのですけど、その内の一人に対しての感想を話す際、そのリアクターは「he」や「him」の代名詞を使ったのです。何度か繰り返されるので単なるミスとも思えず、「あれ?」と思いました。単に子のリアクター個人の問題なのか、それとも今この様な風潮になっているのか…
今のところ、これは2件体験しています。いずれもアメリカ人男性のリアクターでした。
おはようございます。
私の職場でも異動希望調書など,かつては男女に〇をつけていたと思うんですが,最近では記入式です。
動画の件はよくわかりませんが,本人が望んでいることが前提にあるのではないでしょうか。次回の記事も参考にしてみてください。