修礼って何!?(2)調査編

前回の続き。
宮城県では卒業式などで普通に行われている「修礼」

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会場にいるみんながピアノに合わせて礼をします。

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これが「修礼」のピアノ。



宮城県では普通の「修礼」がお隣の山形県では聞いたことがないという
さらに広辞苑をはじめとする辞書にも載っていません

上の動画も「修礼」ではなく「お辞儀の和音」となっています。

これは調べてみなければいけません。まずは山形。

これは山形市のある小学校の卒業式の式次第。

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「修礼」も何もない。どうやって式を始めるのか宮城県人の私は不安になります。


これは山形県鶴岡市のある高校の式次第。
「始礼」と「終礼」という言葉を使っています。

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同じ鶴岡市内の別の高校の式次第。
「一同敬礼」となっています。

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察するに,上の2つに伴奏はないと思います。

礼はしても,ピアノに合わせた宮城県で言う「修礼」はない。
であれば山形出身の音楽の先生が知らなくてもしょうがない。

ところが,これは山形の北に接する秋田県のある高校の式次第。

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「修礼」がある!

いろいろ調べてみると,「修礼」があるのは北海道,青森,秋田,宮城,関東の一部だそうです。
こんな地図も見つかります。

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これは東京都内のある高校の式次第。「修礼」あり。

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これは愛知県の高校「一同礼」とあります。

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検索すると,この「一同礼」が西日本でたくさん見つかります


調べてみると,明治33年には北海道や青森では「修礼」の記述が見つかるようです。
今回は「解決編」としたかったのですが,「修礼」の謎はよくわかりませんでした。

フランスの日本人学校帰りの先生に聞いてみると,パリでは違和感を感じたことがなかったので「修礼」があったと思う,と言うことでした。

青森出身の先生に聞いてみると,「修礼」はあったけど,宮城県みたいに授業の最初に「起立,注目,礼」の「注目」はなかったとのこと。
これってけっこう有名なあるあるで,これもまたところ変わればですね。



この記事へのコメント

2024年07月21日 06:18
おはようございます。

 色々思い返してみたのですが、やはり高校の時はこの音楽付きで礼をすることは無かったです。小・中学校の時も、卒業式などの校歌や国家斉唱が式次第に有って、伴奏の先生がピアノの前に控えている時にしかこの音楽付きの礼はしませんでした。音楽の授業の時は、勿論この音楽付きの礼をしていましたけど…
 この音楽付きの礼ですが、式次第に何と書かれていたかは、、、すいません、記憶がありません。
2024年07月22日 05:58
あきあかねさん
おはようございます。いろいろ思い出していただきありがとうございます。
「修礼」という言葉が辞書にも載っていないなら,あの「お辞儀の和音」とは何かを考えると,確かに音楽の授業では使っていましたね。
1つの業界では当たり前と思っていることが,職種や場所が変われば通じないことがあると改めて思いました。