Coco, Liz ... 日本人の名前表記
言うほど熱心にオリンピックを見ているわけではありませんが,最近気になったこと。
女子スケートボード競技で,日本の10代が1位と2位を獲得しました。

Coco Yoshizawa and Liz Akama Clinch Gold and Silver in Women’s Street Skateboarding at Paris Olympics
吉沢恋と赤間凛音,パリ五輪の女子スケートボード競技で金銀獲得
JULY 29, 2024
Japan’s young female skaters stole the spotlight at Place de la Concorde in Paris on July 28. Coco Yoshizawa, 14, dominated both the qualifiers and the final, with 15-year-old Liz Akama coming in second.
2024年7月29日
28日のパリ,コンコルド広場で日本の若き女性スケーターが注目を独占した。吉沢恋(14歳)は予選と決勝で圧倒し,15歳の赤間凛音が2位となった。
素晴らしいですね。ちなみに赤間選手は仙台市の高校生です。
ちょっと気になるのは吉沢恋(ここ)選手の英語表記が Coco,赤間凛音(りず)選手が Liz となっていること。
これはローマ字表記の訓令式でもヘボン式でもパスポート形式でもありません。
明らかに,発音が近い外国人名の表記を用いています。
こういうのは登録名というか愛称なんでしょうか。
ブレイキン競技選手の Shigekix さんも,これで登場するのかな。
もう1点,気になったことが,姓名の順番。
「吉沢恋」(よしざわ・ここ)さんの名前が YOSHIZAWA Coco と本来の日本人の名前の順番で表示されています。

これには国の方針があるようです。
「公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について」には,次のように書かれています。
グローバル社会の進展に伴い,人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し,生かしていくことがますます重要となっており,このような観点から,日本人の姓名のローマ字表記については,「姓―名」という日本の伝統に即した表記としていくことが大切である。(略)
令和2年1月以降,政府の作成する公文書等では,日本人の氏名は原則的には「姓―名」の順で表記するよう政府内で申し合わせが行われたそうです。
(「公文書等」の例に検定教科書は含まれていませんが,英語の教科書ではだいぶ前から「姓―名」順の表記を採用しています。)
これにより,オリンピック中継においては日本人選手を「姓ー名」の順を使っているそうですが,卓球中継では平野美宇選手の表記が Miu HIRANO になっていたように思います。
もちろん,姓を大文字表記して区別はしてますが。
また,日本国内の英字新聞では以前から Shohei Ohtani のように「名-姓」の順で表しているそうです。
ただし,パスポートのサインなどは自分の好きな順序で書くことができるそうです。
女子スケートボード競技で,日本の10代が1位と2位を獲得しました。
Coco Yoshizawa and Liz Akama Clinch Gold and Silver in Women’s Street Skateboarding at Paris Olympics
吉沢恋と赤間凛音,パリ五輪の女子スケートボード競技で金銀獲得
JULY 29, 2024
Japan’s young female skaters stole the spotlight at Place de la Concorde in Paris on July 28. Coco Yoshizawa, 14, dominated both the qualifiers and the final, with 15-year-old Liz Akama coming in second.
2024年7月29日
28日のパリ,コンコルド広場で日本の若き女性スケーターが注目を独占した。吉沢恋(14歳)は予選と決勝で圧倒し,15歳の赤間凛音が2位となった。
素晴らしいですね。ちなみに赤間選手は仙台市の高校生です。
ちょっと気になるのは吉沢恋(ここ)選手の英語表記が Coco,赤間凛音(りず)選手が Liz となっていること。
これはローマ字表記の訓令式でもヘボン式でもパスポート形式でもありません。
明らかに,発音が近い外国人名の表記を用いています。
こういうのは登録名というか愛称なんでしょうか。
ブレイキン競技選手の Shigekix さんも,これで登場するのかな。
もう1点,気になったことが,姓名の順番。
「吉沢恋」(よしざわ・ここ)さんの名前が YOSHIZAWA Coco と本来の日本人の名前の順番で表示されています。
これには国の方針があるようです。
「公用文等における日本人の姓名のローマ字表記について」には,次のように書かれています。
グローバル社会の進展に伴い,人類の持つ言語や文化の多様性を人類全体が意識し,生かしていくことがますます重要となっており,このような観点から,日本人の姓名のローマ字表記については,「姓―名」という日本の伝統に即した表記としていくことが大切である。(略)
令和2年1月以降,政府の作成する公文書等では,日本人の氏名は原則的には「姓―名」の順で表記するよう政府内で申し合わせが行われたそうです。
(「公文書等」の例に検定教科書は含まれていませんが,英語の教科書ではだいぶ前から「姓―名」順の表記を採用しています。)
これにより,オリンピック中継においては日本人選手を「姓ー名」の順を使っているそうですが,卓球中継では平野美宇選手の表記が Miu HIRANO になっていたように思います。
もちろん,姓を大文字表記して区別はしてますが。
また,日本国内の英字新聞では以前から Shohei Ohtani のように「名-姓」の順で表しているそうです。
ただし,パスポートのサインなどは自分の好きな順序で書くことができるそうです。
この記事へのコメント
「姓―名」順の表記の政府通達、と言うのは日本政府からの通達でしたね。ただ、これは国内機関向けの通達だったと思いました。他国政府に対しては何の強制力も無かったと思います、
これ、私のブログでも採り上げようと思ったこともあったのですが、名前の構成は民族によっても、時代によっても異なっています。日本でもファミリーネーム(家族と言う属性の名称)+個人の呼び名というのは明治以降の事ですし、アメリカも、現代ではファミリーネームが単なるセカンダリーネームになって来ています。
そういう事も有りまして、この政府通達も、「今更」って気がしています。順番がどうのこうの、と言うのがあまり問題にされない、ということです。あえて言えば、ファーストネームはどれ、と分かればそれでよい、あるいは、「呼び名」を指定してくれればそれでよい、という感覚のようです。
社会の中における属性の意識が希薄になって来てるのかもしれませんね。
おはようございます。
西洋でもハンガリーは姓名の順だったり,フィンランドでも姓名の順を用いることがあったり,要するに,先でもあとでもすべて大文字で表記されているほうが姓(名字)と今回のオリンピックではしているようです。
職場でも戸籍と違っても(旧姓でも)支障がないように,名前は記号のようなものなのでしょう。まあ事務処理をする人は大変かもしれませんが。
となると,名前って何だろうって思ってしまいますね。記号と考えることもできますが,偽名で通して犯罪の限りをやられても困るし。
そもそも,アルファベットが全世界の人の名前を表すのに万能なのかを疑ってしまいます。