伊豆沼・内沼 はすまつり

先日,宮城県北部にある湖沼「伊豆沼・内沼」に行きました。
ここは栗原市若柳・築館,登米市迫町にまたがり,渡り鳥の飛来地としても有名です。

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そして,ここはハス(蓮)の群生地としても知られています。

蓮と言えば,極楽浄土の風景。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の冒頭です。

ある日の事でございます。御釈迦様(おしゃかさま)は極楽の蓮池(はすいけ)のふちを、独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました。池の中に咲いている蓮(はす)の花は、みんな玉のようにまっ白で、そのまん中にある金色(きんいろ)の蕊(ずい)からは、何とも云えない好(よ)い匂(におい)が、絶間(たえま)なくあたりへ溢(あふ)れて居ります。極楽は丁度朝なのでございましょう。

ちょうど3年前の今頃,伊豆沼のはすまつりに行きました。

→ この世の極楽? 伊豆沼はすまつり

だったら,今年は「内沼」会場のほうへ行ってみよう!

ところが・・・咲いていない。船も出ている気配がない。

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引き返してみると「運休」の文字。

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だったら,3年前と同じ伊豆沼の若柳会場に行ってみよう!
こちらは営業してそうです。

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乗船券を購入します。1人800円。

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出発。

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船の運転手さんのガイドでは,蓮は朝に開いて午後には閉じてしまうとのこと。
花期が終わって蜂の巣状の花托になっているものもあります。

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猛暑のせいか3年前より明らかに蓮の数が少ない。

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運転手さんによると蓮の花の命は4日間くらいだそうです。

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ちなみに「蓮の花」は夏の季語,「敗荷」(やれはす・破蓮)や「蓮の実」は秋の季語,「枯蓮」は冬の季語です。

まさに夏から秋にかけての風景です。こちらは伊豆沼全景

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蓮の葉はよほど浮力があるのか,サギが沈みません。

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間もなく蓮を巡る船旅も終了。20分くらい。

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こちらは船のコースにはなっていませんが,蓮が群生している場所の写真。

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ついでと言っては何ですが,「長沼」に足を延ばします。

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朝ドラ「おかえりモネ」の出演者さんたちのサインが飾られています。

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月日が経つのは早いなあ。


台風が近づいています。蓮の花に被害がなければいいのですが。もちろん人にも。



この記事へのコメント

2024年08月12日 06:49
おはようございます。

 一時は仙台湾直撃か、と思われていたのですが、大分北の方にずれたようです。気仙沼と宮古の間くらいに上陸しそうですね。2016年だったかしら? ほぼこれと同じコースを辿った台風(10号だったように記憶しています)があって、奥州市付近に大きな被害が出たのですけど、今年は被害が無ければよいのですが。。。

 今年の長沼の蓮の花も今一つですね。やはり温暖化の気候が影響しているのでしょうか。一昔前の”極楽の園”のような風景はもう見られないのかなあ…
2024年08月13日 06:33
あきあかねさん
おはようございます。仙台は台風の影響はほとんどありませんでしたが,岩手では大変だったようですね。龍泉洞は以前も大雨で冠水しましたが,今回も観光の季節に大きな被害があったようです。
7月の県内ニュースでは伊豆沼の蓮はけっこう復活したように見えたのですが,猛暑のせいか花托化が早まっているようです。少しでも早く行ったほうがいいでしょう。