群馬物語(4) 鬼押出し園とジョン・レノン

榛名富士へロープウェイで登ったあとは,車で山道を走りました。
そして着いた先がここ,一度行ってみたかった鬼押出し園。ここは駐車場。

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雲の中に見えるのが浅間山。右側にごつごつした岩が見えます。

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天明3年(1783年),浅間山は何度も爆発,震動を起こします。
7月8日(旧暦),空一面に広がった黒煙に朝の10時ころ,浅間山から深紅の火炎が数百メートル天に吹き上がるとともに,大量の火砕流が山腹を猛スピードで下りました。

たった数十分の出来事だったそうです。この噴火の際に最後に流出したのが鬼押溶岩流でした。

これが鬼押出し園の地図。
表参道を通って浅間山観音堂を目指し,帰りは裏参道を下ります。

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なぜ「鬼押出し」なのか? 
名前の由来ははっきりしないそうですが,浅間山には鬼が住んでいることになっており,その行状が噴火に関わっているとみられることから自然発生的に名付けられたのではないかということです。(パンフレットから)

惣門から表参道に入ります。

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何か,写真がありますよ。

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そうなのです。ここは昭和52年(1977年)ジョン・レノン夫妻と息子のショーン君が訪れた場所。ジョンが履いているのは雪駄!

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園の入口あたりにもその時の写真があります。

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ちなみに私が持っている「John Lennon A Family Album」は1982年の初版本。

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ただ,石の灯籠はいくつもあって,どれがジョンが撮った場所かわかりません。
何枚か撮ったうちの1枚がこちら。灯籠の形・向きがいちばん近い。

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溶岩が冷えて固まった不思議な岩の数々。パンフレットには「溶岩の芸術」とありますが,ちょっと怖い。

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時間が遅くて「鬼めしセンター」は閉店だったので,途中,おやき,おでん,団子の軽食を食べます。

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ジョンが鐘を鳴らした鐘楼堂がありました。

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私も(笑)。

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目的地,浅間山観音堂です。

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観音堂からの眺め。

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2019年にはブラタモリでタモリさんも訪れています。
この日は曇りで浅間山が見えず,晴れた日のパネルを使ったようです。

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裏参道を通って帰ります。

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来たときは浅間山はうっすら見えていたのですが,帰る時には雲の中でした。

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時間があれば,こんなふうに奇岩の数々を楽しむことができます。

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ジョンやヨーコさん,ショーン君が歩いた道を自分も歩いてみて聖地巡礼ができました。



つづく。



この記事へのコメント

2024年08月19日 06:40
おはようございます。

 「天明の大飢饉」の元ともなった「天明の浅間焼け」ですね。「鬼押し出し」の名は、ここに幾つもある奇妙な形の溶岩を”鬼”と見立て、(実際この溶岩が家を焼き、家畜や人を圧し潰しましたからね)それが大挙して浅間山を降りて来た、という事から名付けた、と聞いていました。

 それにしても、先生のビートルズ愛は筋金入りですね(笑)

 先ほどまでラジオで「太陽が一杯」が流れていました。昨日アラン・ドロンが亡くなったので、彼を追悼して流したようです。またひと世代、時代のページがめくられた感が在ります。
2024年08月20日 05:53
あきあかねさん
おはようございます。
どの灯籠がジョンの写真のものか多くのファンがあれこれサイトで書いています。灯籠と言えば,小津安二郎監督の「東京物語」の笠智衆と原節子が最後のほうで朝焼けを見た浄土寺の灯籠を探しに尾道に行ったことを思い出します。
https://studyenglishreal.seesaa.net/article/201308article_21.html
鬼押出し園の鐘楼堂はジョンが訪れたときからはお札のようなシールがはがされていたり,ショーン君が覗いている望遠鏡は塗り替えられているようです。
いい聖地巡礼ができました。
アラン・ドロンの訃報には驚きました。日本では美男子の代名詞のような人でした。「太陽がいっぱい」は映画としておもしろかったですし,チャールズ・ブロンソンとの「さらば友よ」の緊張感は素晴らしかった。この2人に三船敏郎が加わった「レッド・サン」はコミカルなところもある西部劇でした。私にはアラン・ドロンと言えば,この3作になります。映画の中では二枚目というよりは非情な男を演じられる役者のイメージが強いです。