watermelon と偏見
前回,「俺たちの旅」の歌詞の「ウォーターメロン」について書きました。
もちろん watermelon は「スイカ」の意味ですが,その意味以上に使い方を気をつけなければなりません。

だいぶ古い本になってしまいますが,國広正雄さんの「現代アメリカ英語2」の中で,watermelon は要注意の単語である例が挙げられています。

アメリカでは watermelon というととにかく南部のもの,ひいては黒人のもの,というニュアンスが強いのです。
「スイカ」=「黒人」(アフリカ系の人々)のもの,というイメージがあります。
そのような言葉で検索したら,スイカを食べる黒人の少年や少女の画像がたくさん出てきます。
映画「風と共に去りぬ」では脚本にメイドがスイカを食べるシーンがあったそうですが,これを演じたバタフライ・マクイーンはこれを拒否しました。

風と共に去りぬ (字幕版) - ビビアン・リー, クラーク・ゲーブル, オリビア・デ・ハビランド, レスリー・ハワード, ビクター・フレミング, デイビッド・O・セルズニック, シドニー・ハワード
それは20世紀の話でしょと言われるかもしれませんが,21世紀の現在でもそのイメージはあるようで,オバマ大統領は選挙戦で揶揄されたり,今でも「シリアスにとらえないでください」という注意書きはあるものの,オバマさんがスイカを推奨するフェイク動画などが見つかります。

また,こんなからかいもあります。
「オバマ大統領誘拐計画」。

あまり気分のいいものではありませんね。
こういう記事はあまり書きたくはないのですが,もし知らないでおくと,大きな失敗につながりかねません。
例えばアフリカ系アメリカ人にスイカを振舞ったら怪訝な顔をするかもしれません。
特定の食べ物は特定の人種につながる例があり,辞書の意味だけではなく,文化的な背景も知っておくことって大切ですね。
今回の記事は過去の記事がもとになっています。
→ アメリカにおけるスイカと偏見
もちろん watermelon は「スイカ」の意味ですが,その意味以上に使い方を気をつけなければなりません。

だいぶ古い本になってしまいますが,國広正雄さんの「現代アメリカ英語2」の中で,watermelon は要注意の単語である例が挙げられています。

アメリカでは watermelon というととにかく南部のもの,ひいては黒人のもの,というニュアンスが強いのです。
「スイカ」=「黒人」(アフリカ系の人々)のもの,というイメージがあります。
そのような言葉で検索したら,スイカを食べる黒人の少年や少女の画像がたくさん出てきます。
映画「風と共に去りぬ」では脚本にメイドがスイカを食べるシーンがあったそうですが,これを演じたバタフライ・マクイーンはこれを拒否しました。

風と共に去りぬ (字幕版) - ビビアン・リー, クラーク・ゲーブル, オリビア・デ・ハビランド, レスリー・ハワード, ビクター・フレミング, デイビッド・O・セルズニック, シドニー・ハワード
それは20世紀の話でしょと言われるかもしれませんが,21世紀の現在でもそのイメージはあるようで,オバマ大統領は選挙戦で揶揄されたり,今でも「シリアスにとらえないでください」という注意書きはあるものの,オバマさんがスイカを推奨するフェイク動画などが見つかります。

また,こんなからかいもあります。
「オバマ大統領誘拐計画」。

あまり気分のいいものではありませんね。
こういう記事はあまり書きたくはないのですが,もし知らないでおくと,大きな失敗につながりかねません。
例えばアフリカ系アメリカ人にスイカを振舞ったら怪訝な顔をするかもしれません。
特定の食べ物は特定の人種につながる例があり,辞書の意味だけではなく,文化的な背景も知っておくことって大切ですね。
今回の記事は過去の記事がもとになっています。
→ アメリカにおけるスイカと偏見
この記事へのコメント
はい、これは知っていました。先生の過去記事も覚えています。
これ、結構根強い偏見なのですね。今でもcartoon等で見ることもあります。アメリカに行く場合や、米国出身の方と付き合う場合など、これは知っておいた方が良いですね。
今、アメリカの大統領選を注目しているのですが、相変わらずと言うか、前にも増してT氏はアメリカの汚物をまき散らしていますね。なるほど、米国内ではこうした偏見や対立が有るんだ、という事で勉強になっています。
おはようございます。
T氏が大統領に選ばれたときに驚きました。アメリカの良心のようなものを信じていただけに,それほどでもないのかという感じでした。自国第一はまあわかりますが,その分の排斥感覚が人を動かすとなると,これは本当に怖い21世紀です。日本の政治もちょっと危険な感じがします。