「ノッティングヒルの恋人」 ベンチの行方(3)
前回の続き。
オーストラリアのパース市にある「ノッティングヒルの恋人」のベンチはニセモノであるという。
新聞社はその寄贈者であるロッドと電話での接触に成功しました!
We got a pretty compelling reason yesterday.
我々は昨日かなり興奮するような由来を手に入れた。
“My name is Rodd, Rodd with two Ds,” the anonymous bench donor said down a phone line from the US.
“It was never, ever represented as the bench from Notting Hill but, somehow, from the day I donated it, this story evolved.”
「私の名前は d が2つのロッド(Rodd)」とあの匿名の寄贈者はアメリカからの電話で話した。
「あのベンチは『ノッティングヒルの恋人』のベンチでは決してない。でも,どういうわけか,私が寄贈した日からこの話がひとり歩きした」
Rodd said he had tried to buy the real bench for his squeeze but, after extensive research showed the movie prop no longer existed, he had a replica made in Perth.
ロッドは恋人のために本物のベンチを購入しようとしたが,あちこち調べた結果もう存在しないことがわかり,パース市でレプリカを作らせた。
“I think it’s a shame that someone has come forward because the bench gave a lot of comfort ... and was quite loved, but I guess real reporting is about telling the truth,” he said.
「ベンチがたくさんの安らぎを与え,とても愛されたのだからと名乗り出るのは恥だと思うけど,本当の報道は真実を話すことだ」と彼は言った。
Pressure was mounting to remove the deceptive plaque but it looks like the City of Perth is off the hook.
プレッシャーは増していき,人を惑わせるような銘板は外された。しかし,パース市はこれで窮地を脱しているようにも見える。
“Upon inspection of the bench ... the plaque is missing, and the City of Perth has no plans to reinstate it,” Mr Lumsden said.
「ベンチを調べると,銘板は失われている。そこでパース市としてはそれを元通りにする計画はない」とラムスデン議長は言った。
Tourism Minister Paul Papalia had another idea.
“Here is a huge opportunity for the City of Perth to create a new tourist attraction in the form of the fake Notting Hill bench – a bench that sits in prime position in a beautiful park that has tricked visitors for 20 years,” he said.
観光大臣のポール・パパリアには別の考えがあった。
「パース市にはニセモノのノッティングヒルのベンチとして何か新しい観光の魅力を作り出す大きなチャンスがある。美しい公園の一等地にあって20年間も観光客をだましてきたベンチだからね」と彼は言った。
“We should also look at finding a fake Hugh Grant to chat to visitors who come see the bench.”
「ベンチを見に来た観光客と話をするヒュー・グラントのそっくりさんも見つけないといけないね」
さあ,このベンチ,どうなっていくのでしょう?
長くなってしまいましたが,お付き合いいただきありがとうございました。
オーストラリアのパース市にある「ノッティングヒルの恋人」のベンチはニセモノであるという。
新聞社はその寄贈者であるロッドと電話での接触に成功しました!
We got a pretty compelling reason yesterday.
我々は昨日かなり興奮するような由来を手に入れた。
“My name is Rodd, Rodd with two Ds,” the anonymous bench donor said down a phone line from the US.
“It was never, ever represented as the bench from Notting Hill but, somehow, from the day I donated it, this story evolved.”
「私の名前は d が2つのロッド(Rodd)」とあの匿名の寄贈者はアメリカからの電話で話した。
「あのベンチは『ノッティングヒルの恋人』のベンチでは決してない。でも,どういうわけか,私が寄贈した日からこの話がひとり歩きした」
Rodd said he had tried to buy the real bench for his squeeze but, after extensive research showed the movie prop no longer existed, he had a replica made in Perth.
ロッドは恋人のために本物のベンチを購入しようとしたが,あちこち調べた結果もう存在しないことがわかり,パース市でレプリカを作らせた。
“I think it’s a shame that someone has come forward because the bench gave a lot of comfort ... and was quite loved, but I guess real reporting is about telling the truth,” he said.
「ベンチがたくさんの安らぎを与え,とても愛されたのだからと名乗り出るのは恥だと思うけど,本当の報道は真実を話すことだ」と彼は言った。
Pressure was mounting to remove the deceptive plaque but it looks like the City of Perth is off the hook.
プレッシャーは増していき,人を惑わせるような銘板は外された。しかし,パース市はこれで窮地を脱しているようにも見える。
“Upon inspection of the bench ... the plaque is missing, and the City of Perth has no plans to reinstate it,” Mr Lumsden said.
「ベンチを調べると,銘板は失われている。そこでパース市としてはそれを元通りにする計画はない」とラムスデン議長は言った。
Tourism Minister Paul Papalia had another idea.
“Here is a huge opportunity for the City of Perth to create a new tourist attraction in the form of the fake Notting Hill bench – a bench that sits in prime position in a beautiful park that has tricked visitors for 20 years,” he said.
観光大臣のポール・パパリアには別の考えがあった。
「パース市にはニセモノのノッティングヒルのベンチとして何か新しい観光の魅力を作り出す大きなチャンスがある。美しい公園の一等地にあって20年間も観光客をだましてきたベンチだからね」と彼は言った。
“We should also look at finding a fake Hugh Grant to chat to visitors who come see the bench.”
「ベンチを見に来た観光客と話をするヒュー・グラントのそっくりさんも見つけないといけないね」
さあ,このベンチ,どうなっていくのでしょう?
長くなってしまいましたが,お付き合いいただきありがとうございました。
この記事へのコメント
モニュメントが出来ると、それに多くの人の様々な思いが絡みついて行くのですね。観光大臣の思惑が、なんか生々しいです(笑)
こうしたことで当初の趣旨が変わって行くのでしょうね。古い物探しをしている私にとっては注意すべきことだなあ。
おはようございます。
「○○が座った石」とか「○○が見つけた秘湯」とか真実は藪の中のものがありますし,本物ではないとわかっていて観光地になっているものもあります。
そのあたりをちょっとだけ書いてみようかなと思っています。