伝説のバンド「たま」(4) アルバム「さんだる」と歌詞の世界

引き続き,バンド「たま」の世界
こちらが,私が約30年前に購入したメジャーデビューのアルバム「さんだる」とセカンドアルバム「ひるね」。

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セカンドアルバムは最初イギリスで録音されましたが,住んでいたところで怪奇現象(!)が起きたために,フランスに場所を変え録音されました。1991年発売。

こちらが「さんだる」。やはりデビューアルバムには彼らの才能が凝縮されています。

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このアルバムについて,彼ら自身が1曲ずつコメントしています。
曲の一部も出てくるので,よろしければ動画をどうぞ。



彼らの歌詞の世界でいちばん影響を感じるのは日本の近代詩,特に萩原朔太郎

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そして,中原中也です。

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1994年には中原中也生誕祭イベントに招かれ,中也の詩に曲をつけています。
作曲はパーカッションの石川浩司さん。



中原中也の詩にたまの音楽,これまた不思議な世界です。

たまの詩には宮沢賢治も含め近現代詩の要素が入っていると思われます。
こういうのは意図的とかそうでないとかにかかわらず,読んできたものが文章に出ることはあります。

余談ですが,1995年にはニューヨークで初海外ライブも決行。
コンサートも後半になるとニューヨーカーの立ち見客で会場はいっぱいになったそうです。

この動画は最後の1曲を歌う様子。

https://www.youtube.com/watch?v=jWlzfJPbF7Y

歌詞の世界はわからなくても,彼らの音楽性が興味深かったのでしょうか。


つづく



この記事へのコメント

2024年09月12日 06:24
おはようございます。

 先生、たまの楽曲のどんなところに惹かれたのかしら? 抒情的な歌詞? それともちょっとノスタルジックなメロディーですか?
 私も、”心に刺さる”とまでは行かないのですが、”ちょっと面白い”とは思います。彼らの曲調、ちょっと古風な「ヂンタ」の香りがするんですよね。
 ところで、彼らを今でもフォークロックバンドと称しているのかは分からないのですが、フォークロックの曲には珍しい3拍子の曲が多いですね。しかも、しっかり頭拍をとっています。
2024年09月13日 06:12
あきあかねさん
おはようございます。私の好みは最終回に書こうと思っています。私はメロディー重視かな。それが歌詞と一体となったときに感動を覚えます。
ワルツについてはベースの滝本さんが作った「ワルツ覚えて」という曲が思い浮かびます。次回に書く本によれば,かなりワルツを意識したようです。