Haiku in English on Sunday (631) 新米の其一粒の光かな

日曜日は俳句の紹介と英訳。
ここ仙台は昨日は一気に涼しくなり朝は肌寒いくらいでした。
これは3日前の自宅の朝顔。今は世話をしなくても自生するようになり,この時期に咲きます。

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本来「朝顔」は秋の季語だということを実感します。これからは秋が深まっていくのでしょう。

さて,これは5日前のスーパーのコメを売っている棚の様子。
誰かの手によるものなのか,自然にそうなったのか「令和の米騒動」と言う人もいましたね。

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そしてこれが一昨日の同じ売り場。

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店の入口にも積まれた新米。あのコメ不足は何だったんでしょう?

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まあ,個人的には普段の銘柄でないのですが買い置きしておいたので,それがなくなったら新米を買いましょう。

新米の其一粒の光かな  高浜虚子
(しんまいのそのひとつぶのひかりかな)

今井義和選「美しい日本の名俳句1000」より。

美しい日本の名俳句1000 - 今井 義和
美しい日本の名俳句1000 - 今井 義和

巨匠・高浜虚子の句は9度目の登場でしょうか。

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季語「新米」はその年初めて収穫した米。初穂が奉納されたり,新米で秋祭が祝われます。
「今年米」とも言われ,去年収穫の米は「古米」となり,これもまた季語となります。

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「新米の一粒の光」に注目した客観写生のお手本のような一句ですが,炊く前の米粒の輝きなのか,炊いた後の光沢なのかは意見が分かれるところでしょうか。

それは与謝蕪村の新米の名句にしても同じことが言えます。

→ Haiku in English on Sunday (477) 新米もまだ草の実の匂ひかな


では,英訳してみます。

新米の其一粒の光かな  高浜虚子

Newly harvested rice
Even a grain of rice has
Its own light



漢字「粒」の中に「米」が入っているので,英訳も rice を2度入れてみましたが,考えすぎか(笑)。


この記事へのコメント

2024年09月22日 06:28
おはようございます。

 急に寒くなってきましたね。いま、Tシャツ姿なのですが、肌寒く感じるので、長袖シャツに着替えるかどうか迷っています。

 アサガオですが、私の写真ストックでは6月中旬ごろから、11月初め頃までの写真があります。勿論花が開いている姿です。結構長く咲いていますね。
 ちなみに、仙台市内で見るアサガオは、ほとんどが西洋アサガオで、時折変わりアサガオも見られます。いわゆる在来種(実は奈良時代に入った「古典園芸植物」)のアサガオはかなり少ないです。私の写真ストックでも数枚です。
 そうそう、ちょっとしたトリビアですが、アサガオは分類上はヒルガオ科サツマイモ属です。実はサツマイモに極めて近い種なんです。サツマイモの葉や花は、いわゆる在来種のアサガオによく似ていますよ。
 ちなみに、私が学生の頃はアサガオはアサガオ属に分類されていました。
2024年09月23日 06:10
あきあかねさん
おはようございます。朝顔は咲いてもこの大雨で咲いていられない様子。昨日スーパーで見た人はほとんどが長袖。私は気丈に半袖で通しましたが。何のために?
高く積まれたコメを買っていく人もいましたが,あまり減っていない様子。けっこう買い置きがまだあるんじゃないのかな。あるいはスタンプデーをねらっているのか。供給過多にならなければいいのだけれど。
週の終りにはまた暑さが戻ってくるとか。家の片づけとか,涼しいうちにできることはしておきたいな。