ダンゴムシ VS カエル

先日,ある研修で防災・減災について新しいことを知りました。
学校にいるとき,授業中に大きな揺れが来たら,まずは机の下で頭を守ります

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また,廊下などでグラッと来たら「ダンゴムシのポーズ」をとり頭と体を守る,とよく小学校で教えられます。

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でも,最近,このダンゴムシのポーズは横揺れに弱く,体が転がってしまうことが指摘されています。
また,何より視界を閉じてしまうため,横や上から物が落下してくることに気づくことができません

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人事交流で高知県の学校で教えて戻ってきた先生によると,高知県では「ダンゴムシよりカエルのポーズ」とよく言われているそうです。

確かに検索すると,たくさんの高知県の学校や幼稚園などのサイトや警察関係の動画が出てきます。

これがカエルのポーズ
両手と両膝をしっかり床につけ,落下物に備え顔をあげます。

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上は高知県四万十市の防災ワークショップの様子で,やはり高知県はカエルのポーズ。

また,こちらの動画は高知警察署で行われた警察官がカエルのポーズを体験する様子。



高知県では南海トラフ地震への備えが進んでいるんですね。

これを見ると,ダンゴムシのポーズを見直す必要がありそうです。



この記事へのコメント

2024年10月19日 07:15
おはようございます。

 ”ダンゴムシポーズ”よりも”カエルさんポーズ”なのですね。なるほど!
 でもちょっと気になる事もあります。お年寄りの中には、膝を悪くしていて星座が出来ない人も大勢います。そう言う方たちはどうすればよいのかしら?

 ところで、なんでダンゴムシは子供達にあんなに人気なんでしょうね?
2024年10月19日 18:02
あきあかねさん
こんばんは。この「ダンゴムシのポーズ」ですが,令和3年6月23日の文科省学校安全部会の議事録にも出てきますが,別に文科省は推奨しているわけではありません。ですから,こういうのはどういう場所にいるときに揺れが来ているのかを瞬時に判断して,頭を守るべきなのか,踏ん張って視界を確保したほうがいいのかでポーズを決める訓練が必要なんだと思います。足の悪い方,車椅子の方もそうなんだと思います。
小さい子どもは平気でダンゴムシを触りますよね。それをしない人を大人と言うのでしょうか(笑