Haiku in English on Sunday (641) それがまた間違いファクス十二月
日曜日は俳句の紹介と英訳。
今日から12月。今年もあと1か月となると,どことなく急かされる気分です。
新暦の「十二月」はもちろん冬の季語。
それがまた間違いファクス十二月 小沢信男
(それがまたまちがいファクスじゅうにがつ)
俳句サイト「増殖する俳句歳時記」より。
小沢信男は東京・新橋出身の作家で俳人(1927-2021)。
日大芸術学部卒業後,小説・詩・戯曲・評論・ルポルタージュ・俳句など多岐にわたる執筆活動を展開。
山下清の生涯を書いた「裸の大将一代記」で知られます。
裸の大将一代記 ――山下清の見た夢 (ちくま文庫) - 小沢信男
かつて仕事上の文書のやり取りは基本,紙媒体でしたが,その後「FAX可」となり,今ではほとんどの事務のやり取りはメールで行われます。
今日の一句は「句集 足の裏」(1998年)より。FAX全盛の時期でしょうか。
文書を運ぶ人も切手もいらないFAXですが,番号間違いでよその家に届いたり,どこにも届かなかったり。
困るのは間違い電話ならぬ間違いFAXを受け取ったほう。
「また,間違いのFAXが届いたよ」
「どこから?」
「どうも,会社どうしの重要なやりとりらしい」
「番号登録していないのかね」
「間違って登録していたら,また来るよ。教えてあげたほうがいいかな」
こんなやり取りは繰り返したくないですね。
「また間違いファクス」というんですから,12月の慌ただしさに心が急かされている人がたくさんいるんでしょう。
では,英訳してみます。
それがまた間違いファクス十二月 小沢信男
Here comes again
A fax of wrong number
December has come
今はスマホもメールもほとんど登録済みのものを使用しています。
でも年の暮れ,ボタン1つにも余裕をもって確認していきたいですね。
今日から12月。今年もあと1か月となると,どことなく急かされる気分です。
新暦の「十二月」はもちろん冬の季語。
それがまた間違いファクス十二月 小沢信男
(それがまたまちがいファクスじゅうにがつ)
俳句サイト「増殖する俳句歳時記」より。
小沢信男は東京・新橋出身の作家で俳人(1927-2021)。
日大芸術学部卒業後,小説・詩・戯曲・評論・ルポルタージュ・俳句など多岐にわたる執筆活動を展開。
山下清の生涯を書いた「裸の大将一代記」で知られます。
裸の大将一代記 ――山下清の見た夢 (ちくま文庫) - 小沢信男
かつて仕事上の文書のやり取りは基本,紙媒体でしたが,その後「FAX可」となり,今ではほとんどの事務のやり取りはメールで行われます。
今日の一句は「句集 足の裏」(1998年)より。FAX全盛の時期でしょうか。
文書を運ぶ人も切手もいらないFAXですが,番号間違いでよその家に届いたり,どこにも届かなかったり。
困るのは間違い電話ならぬ間違いFAXを受け取ったほう。
「また,間違いのFAXが届いたよ」
「どこから?」
「どうも,会社どうしの重要なやりとりらしい」
「番号登録していないのかね」
「間違って登録していたら,また来るよ。教えてあげたほうがいいかな」
こんなやり取りは繰り返したくないですね。
「また間違いファクス」というんですから,12月の慌ただしさに心が急かされている人がたくさんいるんでしょう。
では,英訳してみます。
それがまた間違いファクス十二月 小沢信男
Here comes again
A fax of wrong number
December has come
今はスマホもメールもほとんど登録済みのものを使用しています。
でも年の暮れ,ボタン1つにも余裕をもって確認していきたいですね。
この記事へのコメント
先日、FAX付電話が壊れまして、単純な電話だけのものに買い替えました。退職してFAXを使う事も無くなりましたしね。
昔はお坊さんが走り回って「師走」になったのですが、この俳句では間違いFAXが飛び交って師走なのですね(笑)。
現代の師走はなのが飛び交うのでしょう?
おはようございます。
確かにFAXの使用頻度は減りましたね。職場でもメールや添付ファイルでの報告が多くなりましたが,FAXもまだ現役です。
師走ですが,現代でいちばん忙しく走り回っているのはネット上の情報でしょうか。でもフェイクもかなり走り回っているようです。運送会社や銀行の名をかたった偽メールには辟易します。