「ハムレット」いろいろ

前回,シェイクスピアの「ハムレット」から村上春樹さんが取り上げた名言(セリフ)について書きました。
今回はその他の豆知識。

「ハムレット」の正式題名は「デンマークの王子ハムレットの悲劇」The Tragicall Historie of Hamlet, Prince of Denmarke

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前回引用した英文では1603年頃書かれた,とありますが1601年頃とも言われます。いずれにしても,日本では関ケ原の戦い後から江戸幕府が成立するあたりに書かれ上演されています。
演劇の発展には王朝の安定が必要なのか,日本でも100年後くらいに近松門左衛門が活躍します。

「ハムレット」に続いて作られた「オセロ」「マクベス」「リア王」とともに「シェイクスピアの四大悲劇」の一つとされます。

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およそ4000行で,シェイクスピアの戯曲の中で最長だそうです。「1人の知識人の精神史を描いたものとして世界の演劇史上に特筆すべき作品」と日本大百科全書(小学館)で評されています。

世界中で翻訳されています。

ハムレット(新潮文庫) - ウィリアム・シェイクスピア, 福田 恆存
ハムレット(新潮文庫) - ウィリアム・シェイクスピア, 福田 恆存

日本では1903年(明治36年),川上音二郎一座により華族のお家騒動に翻案した「ハムレット」が上演されています。今でも多くの劇団などが公演しています。

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映画も何度も作られており,1948年版「ハムレット」はローレンス・オリヴィエが監督し,自らハムレットを演じています。白黒で重厚な雰囲気を持つ不朽の名作と言われているそうです。第21回アカデミー賞にて作品賞・主演男優賞を始めとした5部門を受賞。観てみたいです。

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この他にも書きたいことはあるのですが,ここでやめておきます。



この記事へのコメント

2025年01月05日 07:43
おはようございます。

 高校生の頃、一時期シェークスピアに凝った事が有りまして、勿論「四大悲劇」も読みました。ただ、「四大悲劇」の中では「リア王」が一番好きですね。
 なお、シェークスピアの史劇(歴代イギリス王物語)でイギリス史に興味を持ちました(^▽^)/
2025年01月06日 06:12
あきあかねさん
20代の頃は黒澤映画から逆にシェイクスピアを見直すことをしました。「蜘蛛巣城」は「マクベス」,「乱」は「リア王」を下敷きにしているとよく言われます。シェイクスピアはイギリス以外のいろいろなところに題材を求めていますが,史実は何%くらいなんでしょうか。ほとんどが彼の創作のような気がしますが。イギリスの王朝,世界史では学ぶんですが,あまり覚えていません。