Haiku in English on Sunday (647) よく晴れて雪が好きな木嫌ひな木

日曜日は俳句の紹介と英訳。
青森などでは大雪の被害が出ているようですが,先週はこの冬いちばんの雪が仙台に降りました。そして,これが昨日の仙台の定禅寺通りの様子。よく晴れています。

3fuyu.jpg

季語の「雪晴れ」は,雪が降り続いた後に快晴に恵まれることを言います。雪に反射したまばゆい光であふれ,解放感に満ちた感じがします。

よく晴れて雪が好きな木嫌ひな木  飯田龍太
(よくはれてゆきがすきなききらいなき)

坪内稔典著「俳句いまむかし みたび」より。

俳句いまむかし みたび - 坪内 稔典
俳句いまむかし みたび - 坪内 稔典

飯田龍太の俳句を扱うのは5度目でしょうか。

飯田龍太.jpg

おもしろい句ですね。樹木には雪が好きなものもあれば,嫌いな木もあるという。
まあ,樹木はしゃべらないので人間が勝手に考えるしかないのですが,確かに雪が似合う木と似合わない木があります。

雪が似合うと言えば,山茶花とか南天の木とかかな。

3fuyu3.jpg

一方で,定禅寺通りのケヤキ並木は枝が研ぎ澄まされ,雪なんか寄せ付けません。

3fuyu1.jpg

まあ,南国を感じさせる棕櫚の木に雪が積もっても,それは不格好でしかありません。

3fuyu4棕櫚.jpg

では,英訳してみます。

よく晴れて雪が好きな木嫌ひな木  飯田龍太

A beautiful day
Some trees like snow
But some don't



飯田龍太と言えば,俳句を学ぶ上ではこの本はとてもいい本です。

俳句入門三十三講 - 飯田 龍太
俳句入門三十三講 - 飯田 龍太



この記事へのコメント

2025年01月12日 07:31
おはようございます。

 子供の頃は、大雪だった日の明くる朝が好きでした。雪原に朝日が当たってキラキラと光って見えるのが好きだったのです。新設を踏む足音も好きでしたねぇ…

 昨日、道には雪がまだ残っていたのですが、取材で連坊地区に行ってきました。有るお寺さんでカメラを構えていましたら、そこのお坊さんから、「桜が咲いているから見て行ったら」と言われました。誘われるままに庭の隅に行くと、恐らくシキザクラと思われるサクラが雪を被った姿で咲いていました。それも1~2輪ではなく、十数輪。もちろん、写真に納めました。ですが、まだ慣れていないカメラでしたので、出来はいまいちです(笑)
2025年01月13日 07:30
あきあかねさん
おはようございます。
シキザクラですか。桜にもいろいろな種類があるんですね。私も12月に丸森に行ったときに川沿いに桜のような花が咲いている木を見つけました。戻って写真を撮ろうと思ったのですが,家族も乗っていたのでやめました。とればよかったかな。帰り花(返り花)か何かだと思うんですが。
穏やかな休日で助かっています。