昭和の話(3) 実篤皿
追憶の昭和の話。
大学に入ってひとり暮らしを始めたのはアパートと言うよりは下宿屋みたいなところで,それがすでに「昭和」的なんだけど,住人はみんな学生で仲が良くなります。
ある日,何だったかみんなで食べようということになり,皿を持ち寄ることになりました。
そのとき私が実家から持っていったものを見て,神奈川出身の同級生が言いました。
「おっ,実篤皿!」
私はあまり意識していませんでしたが,どうも武者小路実篤が描いた絵と詩のいわゆる「実篤皿」を持っていたようです。あるいは亜流の品だったのでしょうか。
武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)は小説家,詩人,劇作家,画家(1885-1976)。
旧字体は實篤で,晩年はよくこの名前で文を添えた色紙を揮毫しました。

その絵と文をプリントしたものが実篤皿で,勝手にそう呼んでいます。
いちばん代表的なのはこれでしょう。
仲良き事は美しき哉

他にも・・・
君は君 我は我也 されど仲よき

天に星 地に花 人に愛

日日是好日

他にもいろいろな野菜・果物や文が見つかります。長い文を書いたものもあるようです。
今思うと本当に実家には実篤皿があったのかなあ。
どうして母親は私にそんな皿を持たせたのかなあ。
みなさんの家にも実篤皿が食器棚に眠っていたり,飾ってあったりするかも。
大学に入ってひとり暮らしを始めたのはアパートと言うよりは下宿屋みたいなところで,それがすでに「昭和」的なんだけど,住人はみんな学生で仲が良くなります。
ある日,何だったかみんなで食べようということになり,皿を持ち寄ることになりました。
そのとき私が実家から持っていったものを見て,神奈川出身の同級生が言いました。
「おっ,実篤皿!」
私はあまり意識していませんでしたが,どうも武者小路実篤が描いた絵と詩のいわゆる「実篤皿」を持っていたようです。あるいは亜流の品だったのでしょうか。
武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)は小説家,詩人,劇作家,画家(1885-1976)。
旧字体は實篤で,晩年はよくこの名前で文を添えた色紙を揮毫しました。

その絵と文をプリントしたものが実篤皿で,勝手にそう呼んでいます。
いちばん代表的なのはこれでしょう。
仲良き事は美しき哉

他にも・・・
君は君 我は我也 されど仲よき

天に星 地に花 人に愛

日日是好日

他にもいろいろな野菜・果物や文が見つかります。長い文を書いたものもあるようです。
今思うと本当に実家には実篤皿があったのかなあ。
どうして母親は私にそんな皿を持たせたのかなあ。
みなさんの家にも実篤皿が食器棚に眠っていたり,飾ってあったりするかも。
この記事へのコメント
実篤皿、懐かしいですね。我が家には有りませんが、よく見かけました。実篤の色紙も、スナックや商店でよく見かけました。年末に業者が持ってくるカレンダーにも実篤の色紙を印刷したものが有りました。一時期の流行だったのかしら? 結構長い期間見ていたような記憶が…
おはようございます。確かに皿に限らずいろいろなところで見かけたような気がします。今で言えば星野富弘さんのようにカレンダーもあったのかな。いわゆる絵手紙も片岡鶴太郎さんも原点は武者小路実篤さんの色紙にあるような気がします。それにしてもすごい名字ですね。