ことわざ 虻蜂取らず

子どもの好きなものと言えばハンバーグ。大人だって大好き。
それに私が大好きな中華ホイコーロー(回鍋肉)が添えてあったら,これは食べに行かなければなりません。
そんなCMを見てしまった私。



私が回鍋肉といかに戦ってきたのかは,過去に3回記事にしています。

ホイコーロー(回鍋肉)戦記
ホイコーロー(回鍋肉)戦記 再び(第2回)
ホイコーロー(回鍋肉)戦記 第3回

このCMを見てしまった私は,週末にすぐにびっくりドンキーに出かけたのでした。

私の喜びは写真を撮るのを忘れたほどです。
仕方がないので,ネット上から写真をお借りします。

3donkey.jpg

なんという幸せ。回鍋肉を食べ,ハンバーグを食べ,ご飯をいただく。添え物のサラダも味噌汁もおいしい。

ところが・・・

途中から,自分は何を食べに来たのかわからなくなってきたのです。
回鍋肉はおいしいし,相変わらずドンキーのハンバーグはジューシー。

でも,頭の中で喧嘩が始まったのです。
お前はどちらを食べに来たのだと。

私はよくハンバーグにチーズやエッグをトッピングしますが,回鍋肉はトッピングではない。
トッピングにしては強敵すぎる。

途中から,こんな状態を表すことわざがあったなあと言う気持ちになってきました。

そうだ。虻蜂取らず。

2つのものを欲張ると,どちらも逃がしてしまう。
ただ,びっくりドンキーの名誉のために言っておくと,この期間限定の商品はめちゃくちゃおいしいです。
私の回鍋肉好きがいけないんですね。

「虻蜂取らず」の英語を検索すると,よく出てくるイディオムが・・・

fall between two stools

2つの椅子に座ろうとすると,その間に落ちてしまうよ,ということですね。

3donkey1.jpg

他にも

chase two hares and catch neither

二兎を追う者は一兎をも得ず,ですね。

ただ,これの語源をさぐると,ギリシャだとかアフリカだとか,サイトによっては孔子だとか,ちょっと謎です。




この記事へのコメント

2025年02月04日 06:46
おはようございます。

 回鍋肉はもはや和食になってしまっていますね。”町中華”には必ずと言ってよいほどメニューに入っているようになりました。
 回鍋肉が目に付くようになったのは何時ごろだったろう?それ程昔ではなかったはずです。30年は経っていないのではないでしょうか。

 で、今日のことわざ(このシリーズ面白いですw)ですが、、、
 『fall between two stools』と言う表現がとても面白かったです。情景が直ぐに目に浮かんできました。
 そして、英語でも「二兎を追う者は一兎をも得ず」って言うのですね。これにびっくりしましたし、「hares」と言う単語が懐かしかったです。昔、フライ・タイイング(西洋毛鉤作り)をしていた頃、「hares wave」と言うフライ・マテリアルが有りました。野ウサギの和毛(にこげ)で、水に沈めて使うフライ(ウエット・フライ)のボディーに使う材料です。薄いきつね色から黒褐色までのカラーバリエーションが有りました。
2025年02月05日 06:07
あきあかねさん
おはようございます。
ことわざにはいつも裏があり,一石二鳥ともいうのでどちらの場合も考えられます。二兎を追う者は一兎をも得ず,についてはいろいろな表現があるようで rabbit を使ったものも見つかります。起源はちょっと謎です。昔書きましたが,アメリカ人は何でも孔子発というジョークもありますし。
回鍋肉,どうしてあんなにご飯がすすむのか。まあ,味が濃いからですよね。