「そして誰もいなくなった」 世界のベストセラー

先週,アガサ・クリスティーの「オリエント急行の殺人」の小説と映画について書きましたが,彼女の代表作に「そして誰もいなくなった」And Then There Were None があります。

そして誰もいなくなった (クリスティー文庫) - アガサ・クリスティー, 青木 久惠, 青木久惠
そして誰もいなくなった (クリスティー文庫) - アガサ・クリスティー, 青木 久惠, 青木久惠

読書系ブックチューバ―,自称ブックチューバ―のマサキさんの動画をよく見るんですが,彼はこの本は世界で6番目に売れている本だと言います。

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Wikipedia によると・・・
「1億冊以上が出版され、世界中のミステリ作品の中で最も販売されたベストセラー本であり、2009年時点で『聖書』を1位とするすべての書籍の中で6番目に多く販売されていた」とあります。

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気になるので,同じ Wikipedia の「ベストセラー」で調べてみましょう。

この項目では聖書やクルアーン(コーラン)などの宗教書や毛沢東語録やヒトラーの著書など政治関連の書籍は販売部数が不確定とし,ランキングから除いています。
また,「宇宙英雄ペリー・ローダン」のようなシリーズ物も除かれています。

では,いつの数字(部数)かわからないのですが・・・

1「ドン・キホーテ」セルバンテス 5億
2「二都物語」ディケンズ 2億
3「指輪物語」トールキン 1億5000万
4「アルケミスト - 夢を旅した少年」パウロ・コエーリョ  1億5000万
5「星の王子さま」サン=テグジュペリ 1億4000万
6「ハリー・ポッターと賢者の石」J・K・ローリング 1億0700万
7「紅楼夢」 曹雪芹 1億0700万
8「ホビットの冒険」トールキン 1億
8「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ 1億
8「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル 1億
8「思考は現実化する」ナポレオン・ヒル 1億


ここで見る限りは8位となっていますが,世界で1億部を売るってすごいですね。
1位が「ドン・キホーテ」というのもちょっと不思議です。

ちなみに日本語の書籍でもっともランキングが高いのは・・・

「窓ぎわのトットちゃん」( 1981年) 黒柳徹子著で2371万部のようです。

窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫) - 黒柳徹子
窓ぎわのトットちゃん 新組版 (講談社文庫) - 黒柳徹子


















この記事へのコメント

2025年02月03日 06:27
おはようございます。

 私も、「ドン・キホーテ」が1位なのが解せません(笑) 何処の国の人にそんなに人気なのでしょう? てっきり、私は「星の王子様」が1位だと思ってしまいました。
 「紅楼夢」が10位以内に入っているのは、中華圏(含、韓国)の人々の影響でしょうね。日本も含め、欧米ではほとんど知られていないでしょうから。
 そして、「二都物語」は根強い人気ですね。古くから上位に入っています。

 あっ、そうそう、「そして誰もいなくなった」の読後時の感想は、、、「こんなのずるいよ!」でした(笑)
2025年02月04日 06:08
あきあかねさん
おはようございます。
まあ,クリスティーの名作と呼ばれるものはフェアかアンフェアかで問題になるものばかりで,つまりかなり攻めた作品であるということだと思います。
「ドン・キホーテ」は不思議ですね。4位の「アルケミスト」は最初,地湧社から出て持っていたのですが,今では角川文庫で手に入りやすくなっています。カナダ人のALTがディケンズが好きだと言っていました。漱石の「こころ」を読んで,今度は「人間失格」を読みたいと言っています。カナダ人作家を紹介してもらったのですが,まだ読んでいません・・・。