Haiku in English on Sunday (651) おほきにといひ口ごもる余寒かな
日曜日は俳句の紹介と英訳。
立春を過ぎてもまだまだ寒く,日本列島は最強寒波に覆われ,各地で大変なことになっているようです。
仙台でもここ数日は毎日のように雪がちらついたり降ったりします。
これは昨日,お気に入りのラーメン屋さんが新装開店したのでお祝いに行ってきた様子。駐車場には春の雪が積もっています。

春になっても残る寒さのことを俳句の季語で「余寒」と言います。
「春寒」は春の寒さですが,「余寒」は冬の寒さがまだあとをひいている感じがあります。
似たような季語に「冴返る」「冴え返る」があります。
こちらは暖かくなり始めたころに寒さが戻ることを言い,「余寒」が冬の延長線上にあるのに対して,ちょっと違うニュアンスがありますね。
おほきにといひ口ごもる余寒かな 室生犀星
(おおきにといいくちごもるよかんかな)
「よくわかる俳句歳時記」や「俳句発想法歳時記 春」より。

ハンディ版 オールカラー よくわかる俳句歳時記 - 石 寒太
室生犀星は金沢生まれの詩人,小説家(1889-1962)。
これまで取り上げたような気がしていたのですが,初めてのようです。

「おおきに」は関西で使われる言葉ですが,どんな状況や相手に使われているのか,自分はよくわかっていません。大阪と京都ではアクセントが違うとか・・・。
京都はとても寒いところとよく聞きます。そんな京都や関西圏に春はやって来ても,寒さがあとをひいています。
「おおきに」と言っても,その後の言葉が続かない。
それは,相手との人間関係のせいか,余寒のせいか・・・。
では,英訳してみます。
おほきにといひ口ごもる余寒かな 室生犀星
After saying Thank you
I had no words any more
Still cold in spring
季語「余寒」の代表句と言えばこの句でしょう。
Haiku in English on Sunday (27) 鎌倉を驚かしたる余寒あり

私が勝手に名付けた「ダブル擬人法」の高浜虚子の名句です。
立春を過ぎてもまだまだ寒く,日本列島は最強寒波に覆われ,各地で大変なことになっているようです。
仙台でもここ数日は毎日のように雪がちらついたり降ったりします。
これは昨日,お気に入りのラーメン屋さんが新装開店したのでお祝いに行ってきた様子。駐車場には春の雪が積もっています。

春になっても残る寒さのことを俳句の季語で「余寒」と言います。
「春寒」は春の寒さですが,「余寒」は冬の寒さがまだあとをひいている感じがあります。
似たような季語に「冴返る」「冴え返る」があります。
こちらは暖かくなり始めたころに寒さが戻ることを言い,「余寒」が冬の延長線上にあるのに対して,ちょっと違うニュアンスがありますね。
おほきにといひ口ごもる余寒かな 室生犀星
(おおきにといいくちごもるよかんかな)
「よくわかる俳句歳時記」や「俳句発想法歳時記 春」より。

ハンディ版 オールカラー よくわかる俳句歳時記 - 石 寒太
室生犀星は金沢生まれの詩人,小説家(1889-1962)。
これまで取り上げたような気がしていたのですが,初めてのようです。

「おおきに」は関西で使われる言葉ですが,どんな状況や相手に使われているのか,自分はよくわかっていません。大阪と京都ではアクセントが違うとか・・・。
京都はとても寒いところとよく聞きます。そんな京都や関西圏に春はやって来ても,寒さがあとをひいています。
「おおきに」と言っても,その後の言葉が続かない。
それは,相手との人間関係のせいか,余寒のせいか・・・。
では,英訳してみます。
おほきにといひ口ごもる余寒かな 室生犀星
After saying Thank you
I had no words any more
Still cold in spring
季語「余寒」の代表句と言えばこの句でしょう。
Haiku in English on Sunday (27) 鎌倉を驚かしたる余寒あり

私が勝手に名付けた「ダブル擬人法」の高浜虚子の名句です。
この記事へのコメント
今朝も寒いですねぇ…
雪振りが続いて取材が思うようにはかどっていません。今週の記事、間に合うかなあ…
「おおきに」ですが、おっしゃるように京都町言葉と大阪船場言葉とではアクセントが異なります。でも、その両者の違いよりも、祇園言葉の「おおきに」の方が違いが大きいです。東京人にとっては「祇園言葉」の「おおきに」の方の印象が強いので、つい、そちらをマネしてしまうのですが、関西人はそれに強い違和感を感じるようです。特に男性が「祇園言葉」を使うのは「さぶいぼ」が立つほど、だそうです。私もかつて言われたことがあります(笑)
おはようございます。
「おおきに」ですが個人的には「き」を強く発音する京言葉のイメージが強いです。でも,大阪人は最初を強く発音するとよく書いてありますが,彼らに言わせると大阪では「おおきに」はまず使わないとか。商売人のイメージが先行してるようです。大阪の人が使うのは「ありがとう」(笑)。ただ,「とう」を強めに言うようですね。