トンガ少年漂流記(4) サバイバル生活の終り

これまで3回書いてきたトンガの少年6人の漂流生活も1年3か月が過ぎました。
故郷では彼らは亡くなったものとされていました。

一方,この人物はピーター・ワーナー Peter Warner(1931-2021)。

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彼はオーストラリアの富豪,アーサー・ワーナーの息子でしたが,父の跡を継がずに船乗りそして船長として生活していました。
ある日,トンガからオーストラリアに帰る途中,アタ島に火を使った跡を見つけました

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この島は1800年代に無人島になったはず・・・!?
そうなのです,少年たちは気づいてほしいと島のあちこちに焼け跡を作っていたのです。

そして,船を見つけたスティーブンは,このチャンスを逃すものかと海に飛び込み,船にたどり着くとこれまでのことを説明しました。
トンガの公用語は英語。6人で少なくとも15か月はこの島にいると・・・。

船長のピーターは驚き,そして6人の少年は救出されたのです。
裸同然の6人は服を着せられ,トンガに向かいました。

これは後で撮られた写真と思われます。
左から3人目がピーターでしょう。トンガの少年と思われる6人もいます。

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彼らは救出されました。1年3か月ぶりの帰郷です。
少年たちの家では3日間お祝いの宴がなされたそうです。

でも,おもしろくない気持ちの人物が1人いますよね。
そうです。船を盗まれ壊された漁師のダニエラです。

ダニエラは6人の少年を告発,6人は窃盗罪で投獄されました。
若気のいたりも高くついたものです。

さて,6人はその後どうなるのでしょう。


つづく



この記事へのコメント

2025年02月14日 06:18
おはようございます。

 忘れていました!
 船を盗まれた人がいたんですよね!
2025年02月15日 06:14
あきあかねさん
おはようございます。
船を見つけたときは絶対助かるんだと思ったでしょうね。まあ,この記事を書いていて気になっていたのは彼らが船を盗んだことですが,まあ投獄は一種のお灸のようなものでしょう。