トンガ少年漂流記(2) サバイバル生活

1965年,トンガの中心地トンガタプ島のカトリック系寄宿学校に通う少年たち6人は,漁師ダニエラの漁船を盗み海に出ます。
多少の食料は積みこんだものの,誰も地図もコンパスも持ち込んでいません。

嵐に遭い,8日間の漂流の末,たどり着いたのが無人島のアタ島
サイトによっては160キロとか320キロ漂流とか,少年の年齢も15歳~19歳とか13歳~18歳とかいろいろ見つかります。

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アタ島は岩だらけの無人島,岩場に船が激突し粉々に,何時間もかけて6人は上陸します。

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ここからが,前回の続きです。
ラジオの記憶やネット記事から書いています。

年長のシオネとスティーブンがリーダーシップを発揮しますが,みんな都会っ子でサバイバルの知識はありません
それでも木をくりぬいてをためたり,海鳥を捕獲しては食料にします。

木片をこすっては火を起こそうとしますが,うまくいきません。
生き延びるためにはどうしても火が必要だったのです。

たまに言い争いやケンかもありましたが,「口論をしたら4時間ひとりになって過ごす」と言うルールができあがりました。
その間は泣いたり,ジャングルをひとりで散歩して気持ちを落ち着かせてからグループに戻ります。

生き残るためには全員で協力したほうがくだらない喧嘩よりはるかに重要だとみんながわかっていたのです。

中には粉々になった船から針金,そして木片とココナッツでウクレレのような楽器を作る者もいました。時間を埋めるために歌を作りみんなで歌いました。70歳を過ぎた今でも,その楽器を持ち,歌も覚えているそうです。

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ついに火を起こすことに成功したのは半年後。(3か月後というサイトもあります。)

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常にだれかが火が消えないように見張り,小屋を作ってはその火を消さないようにしたり,数カ所に火を分けました。

1日2羽の海鳥を捕獲する必要がありましたが,ある日,狩りに出かけたスティーブンが足を滑らし,険しい崖から転落。足を骨折します。

仲間が捜索し彼を発見。脚が完治するまで数カ月休ませることにします。

この島は,それくらい険しい崖でできていたのですが,漂着してから何カ月がたった日のことでしょう。
少年たちが平たい山頂にたどり着きます。

目の前には驚くべき光景が!


つづく



この記事へのコメント

2025年02月12日 07:09
おはようございます。

 少年たちだけだったのが良い結果になったのでしょうかね。こういう場合、大人が入っていると上下関係が生まれ、誰かがリーダーになってしまったり、リーダーを求めてしまったりします。リーダーが傑出した才能の人だと良いのですが、基本、一人に運命の全てを任せるのはリスクが大きいです。その点、少年たちが定めたルール「口論をしたら4時間ひとりになって過ごす」というのは良いルールだと思います。民主主義の問題の解決策のひとつかもしれません。
2025年02月13日 06:10
あきあかねさん
おはようございます。
小出しで申し訳ありませんが,彼らがうまく生活していけたのは,6人と言う人数もよかったのかな。3人だと仲間はずれが出る可能性もあるし,10人だとチームができたり,もうまとまらないかもしれませんね。彼らは火を守らなければいけないし狩りもしなければいけないし,絶対に協力することが必要だったのでしょう。