トンガ少年漂流記(3) 山頂で見たものは!?

険しい崖の無人島,アタ島で漂流生活を続ける6人のトンガの少年たち。
ひとりが崖から転落し骨折したり,やっと火を手に入れたり。

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少年たちは日々探検を続け,やっと平たい山頂にたどり着きます。
そこには驚くべき光景が!

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そこにあったのは,1860年代の村跡だったのです。
キャッサバイモや野菜が育ち,村人が残していったニワトリの子孫が繁殖していました。

彼らはニワトリ捕獲競争をし,約200羽を囲い,ココナツのくずを与えました。
タマゴにより,一定の食料が確保できました。

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鶏肉も食べましたが,それは天気が悪く海鳥狩りができないときのみ。

1年ほど経ったとき,故郷に帰るのをあきらめかけたこともあったそうです。
畑,ニワトリの世話,狩り,火を守る・・・もし1人でも手を抜いたり病気になれば全滅してしまうかも,と全員で励まし合いました。

彼らは木彫りをしたり,アスレチック器具のようなものを作ったり,バドミントンコートを作り大会もしました。

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漂流して1年も経っています。
彼らの故郷では,6人は死んだものとされていました

どうも,このアタ島の近くを通る船は少なく,彼らはなかなか発見されないのです。

ところが・・・。

つづく



この記事へのコメント

2025年02月13日 07:20
おはようございます。

 先住民の方々が農業をしていたのが良かったですね。彼らの歴史の重みが味方してくれました。
2025年02月14日 06:10
あきあかねさん
おはようございます。
実はこの島は1863年に奴隷商人が立ち去るまでは人が住んでいたそうです。ニワトリの鳴き声が聞こえなかったのかとか疑問もありますが,それだけ広く険しい島だったのでしょう。