Haiku in English on Sunday (655) 卒業の兄と来てゐる堤かな
日曜日は俳句の紹介と英訳。
昨日の土曜日,宮城県の多くの中学校で卒業式が行われたようです。
3月は本格的な春が来るものの,別れの季節でもあります。
卒業の兄と来てゐる堤かな 芝不器男
(そつぎょうのあにときているつつみかな)
「よくわかる俳句歳時記」をはじめ,いろいろな書籍で取り上げられる一句です。

ハンディ版 オールカラー よくわかる俳句歳時記 - 石 寒太
芝不器男(しばふきお)の句を取り上げるのは2度目で,このシリーズでは初めて。
1903年(明治36年)愛媛県生まれの俳人。名は論語から。

東京大学農学部,東北大学工学部を中退。
「天の川」「ホトトギス」に投句し,虚子に称賛されましたが26歳で夭折。
句数は少ないものの,珠玉の句を多く遺し,死後に句集が編まれました。
兄が進学のために郷里を離れます。そんな兄と堤に来たのでしょう。
新しい世界に旅立つ兄の希望と不安,残る弟としての寂しさと兄への憧れ。
どんな会話をしたのでしょうね。

この写真は先月撮ったものです。この一句も桜が咲く前の堤でしょうか。
では,英訳してみます。
卒業の兄と来てゐる堤かな 芝不器男
Walking on a bank
With my brother who has
Just graduated
「堤」より季語の「卒業」に焦点をあてて訳しました。
昨日の土曜日,宮城県の多くの中学校で卒業式が行われたようです。
3月は本格的な春が来るものの,別れの季節でもあります。
卒業の兄と来てゐる堤かな 芝不器男
(そつぎょうのあにときているつつみかな)
「よくわかる俳句歳時記」をはじめ,いろいろな書籍で取り上げられる一句です。

ハンディ版 オールカラー よくわかる俳句歳時記 - 石 寒太
芝不器男(しばふきお)の句を取り上げるのは2度目で,このシリーズでは初めて。
1903年(明治36年)愛媛県生まれの俳人。名は論語から。

東京大学農学部,東北大学工学部を中退。
「天の川」「ホトトギス」に投句し,虚子に称賛されましたが26歳で夭折。
句数は少ないものの,珠玉の句を多く遺し,死後に句集が編まれました。
兄が進学のために郷里を離れます。そんな兄と堤に来たのでしょう。
新しい世界に旅立つ兄の希望と不安,残る弟としての寂しさと兄への憧れ。
どんな会話をしたのでしょうね。

この写真は先月撮ったものです。この一句も桜が咲く前の堤でしょうか。
では,英訳してみます。
卒業の兄と来てゐる堤かな 芝不器男
Walking on a bank
With my brother who has
Just graduated
「堤」より季語の「卒業」に焦点をあてて訳しました。
この記事へのコメント
お使いになられた写真、向こうに見えるのは「船岡城址公園」、この辺りは舟迫の菓匠三全の工場があるあたりでしょうか。心なしか、堤の桜の蕾が膨らんでいるような気も…
卒業シーズンですね。先日駅前に出ましたら、和服に袴姿の若い女性が数人溜って笑い興じていました。”世の平穏”を感じました(笑)
おはようございます。
あの写真は大河原のハート観音から岩沼の金蛇水神社に向かう途中の白石川で撮りました。書かれていたように,右側に見えるのが船岡城址公園と観音,そしてふもとには菓匠三全の青い看板が見えます。今年は桜の開花はどうなのでしょう。満開になれば,また多くの人々でにぎわうことでしょうね。