出羽三山
「三山」と言って,これを抜かすわけにはいきません。
山形の「出羽三山」は唯一私が行ったことがある場所。

出羽三山は「湯殿山」「月山」「羽黒山」。
前回書いた熊野三山は山というよりは信仰の対象の呼び名ですが,出羽三山は山と信仰が一体となった場所です。
45歳の芭蕉は羽黒山に登り,その後が月山に向かいます。
六月三日,羽黒山に登る。(略)羽州黒山を中略して羽黒山といふにや。(略)月山・湯殿を合はせて三山とす。
芭蕉も「三山」と書いています。
これは2014年に私が撮った羽黒山五重塔。

私も芭蕉にちなんで出羽三山に登ろうとしたことがあります。
初日,羽黒山に登って下りてきたのですが,熱を出し,翌日は月山の八合目まで家族を車で送り,湯殿山の登山口でピックアップするという運転手に徹しました・・・。
芭蕉はすべて歩いたんですからすごいですね。

「おくのほそ道」の一部は登山文学でもあります。
八日,月山にのぼる。木綿しめ身に引かけ、宝冠に頭を包,強力と云ものに道びかれて,雲霧山気の中に,氷雪を踏てのぼる事八里,更に日月行道の雲関に入かとあやしまれ,息絶身こごえて頂上に臻れば,日没て月顕る。笹を鋪,篠を枕として,臥て明るを待。日出て雲消れば,湯殿に下る。
最後に,出羽三山信仰は宮城県のあちこちでも石碑で見かけます。
これは2001年に撮ったフィルム写真。

「湯殿山」を中心に,右に「月山」,左に「羽黒山」と読めますね。
石碑でいちばん見かけるのは「湯殿山」です。
山形の「出羽三山」は唯一私が行ったことがある場所。

出羽三山は「湯殿山」「月山」「羽黒山」。
前回書いた熊野三山は山というよりは信仰の対象の呼び名ですが,出羽三山は山と信仰が一体となった場所です。
45歳の芭蕉は羽黒山に登り,その後が月山に向かいます。
六月三日,羽黒山に登る。(略)羽州黒山を中略して羽黒山といふにや。(略)月山・湯殿を合はせて三山とす。
芭蕉も「三山」と書いています。
これは2014年に私が撮った羽黒山五重塔。

私も芭蕉にちなんで出羽三山に登ろうとしたことがあります。
初日,羽黒山に登って下りてきたのですが,熱を出し,翌日は月山の八合目まで家族を車で送り,湯殿山の登山口でピックアップするという運転手に徹しました・・・。
芭蕉はすべて歩いたんですからすごいですね。

「おくのほそ道」の一部は登山文学でもあります。
八日,月山にのぼる。木綿しめ身に引かけ、宝冠に頭を包,強力と云ものに道びかれて,雲霧山気の中に,氷雪を踏てのぼる事八里,更に日月行道の雲関に入かとあやしまれ,息絶身こごえて頂上に臻れば,日没て月顕る。笹を鋪,篠を枕として,臥て明るを待。日出て雲消れば,湯殿に下る。
最後に,出羽三山信仰は宮城県のあちこちでも石碑で見かけます。
これは2001年に撮ったフィルム写真。

「湯殿山」を中心に,右に「月山」,左に「羽黒山」と読めますね。
石碑でいちばん見かけるのは「湯殿山」です。
この記事へのコメント
出羽三山は、湯殿山だけ登っていないのですよ。何時でも登れる、と思っていたものですから、ついぞ登り損ねてしまいました。
月山は、とてもポピュラーな山なのですが、登ってみると、とても神々しくて、身の引き締まる思いがします。
おはようございます。
芭蕉は登山靴も履かずによく登ったものです。彼の本気が文章から伝わります。
芭蕉が「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」と詠んだように,ご神体のことを人に語ってはいけないのが湯殿山で,月山と湯殿山は今度こそ夏に登ってみたい山です。