「ボヘミアン・ラプソディ」はポール・マッカートニーが書いた!?

毎週ラジコで聞いているラジオに「ビートルズ10」があります。

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先週の放送ではポール・マッカートニーの83歳の誕生日(6月18日)を祝って,ポールのソロ曲の投票が行われました。
そして1位に輝いたのが3年連続で「バンド・オン・ザ・ラン」Band on the Run でした。

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この曲はポール・マッカートニー&ウィングス名義で1973年に発売された同名のアルバムに収められた曲。
アルバムはナイジェリアのラゴスで録音されますが,あまりの設備のひどさ,強盗,盗難,入院,停電などの困難を乗り越え帰国,そしてイギリスで完成しました。
翌年の1974年にシングルとしても発売。



この曲は異なる3つのセクションを1つの曲に仕上げています
バラード調で始まり,中間を経て,最後はロック調で終わります。

この曲があったからか,ラジオで意外な話を聞きました。
翌年,クイーンが発売した「ボヘミアン・ラプソディ」もポール・マッカートニーが作ったという噂があったそうです。

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まさか!?
同じイギリス出身のバンド,クイーンの映画のタイトルにもなった代表作「ボヘミアン・ラプソディ」。
作詞作曲はボーカルのフレディ・マーキュリーなのは誰もが知る事実?



確かに,バラードで始まり,めまぐるしい中間部,そしてハードなロック調で終盤を盛り上げます。
まさに大曲。1曲で3度おいしい。

結論は,この曲もポール・マッカートニーが書いたというのはあり得ないのですが,そんな噂が立つのはおもしろい現象です。

ただ,無関係かと言うと,そうでもなく,フレディ・マーキュリーがレコーディングで使用したピアノは,かつてポール・マッカートニーが,ビートルズ時代に「ヘイ・ジュード」のレコーディングで使用したものなんです。

このピアノかどうかはわかりませんが。



さて,このように3つ以上のセクションで構成される大曲は他にもあります。
アルバム「The Beatles」(通称「ホワイトアルバム」)に収められた「Happiness Is a Warm Gun」
これはレノン=マッカートニー名義ですが,実質はジョン・レノンの曲。



また,ポールのウィングス時代のコンサートの定番メドレー「Venus and Mars~Rock Show~Jet」も思い出します。



メドレーで言えば,アルバム「Abbey Road」のB面もそうですね。



最後に日本のバンドでこういう曲はないかと考えると,たくさんあるのでしょうが,真っ先に思いつくのがサザン・オール・スターズの「Five Rock Show」です。




とりとめもない記事になりましたが,興味が持たれた曲がありましたら,どうぞお聞きください。



この記事へのコメント

2025年06月28日 07:56
おはようございます。

 先生、ビートルズを信奉なさっているんですね(笑) わたしも勿論、”一時代を築いた天才的なグループ”としてリスペクトしています。

 これ、要は、ボヘミアン・ラプソディのオマージュなんでしょうね。いわゆる”ロックオペラ”のような物語性(ロマン)を付加したかったのじゃないでしょうか。
 ですが、申し訳ありませんが、それは上手く行っていないように思えます。つながりが唐突でなめらかではないです。

 いわゆるポピュラー音楽は、年々サビを前に持って来て、イントロが短くなる傾向になっています。反面、ハードロックやヘビーメタルは”無駄にイントロが長い”という傾向が有ります。と、いう事で、クイーンから続く”ロックオペラ”、組曲で物語を紡ぎ出す音楽、は、未だにハードロックやメタルの多くのグループに引き継がれています。
 ちなみにですが、クイーンの精神を引き継いだ日本のグループ、「聖飢魔Ⅱ(せいきまつ)」は今年40周年のライブを続けています。で、「聖飢魔Ⅱ」と「BABYMETA」の対バンが今年の8月に行われるのですが、見に行きたいのですが、お金も体力も無い私は無理ですねぇ(笑)
2025年06月29日 06:45
あきあかねさん
おはようございます。音楽にも造詣が深く恐れ入ります。
ポップスにおいて異なる曲調をつなげて一曲とする方法は誰が始めたんでしょうね。個人的にはビートルズがセールスを無視していい立場になって実験を試み,アビーロードのB面メドレーをポールが完成し,ソロになってもウィングスで発展させ,その集大成がクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」になっていったと思っています。ちなみに「ボヘミアン・・・」は当初「モンゴリアン・ラプソディ」だったそうで,やめてよかったですね(笑)。モンゴルにはいまだにヨーロッパ遠征のイメージがあるんでしょうか。まあ,歌詞にも「ボヘミアン」自体は出てきませんが。
私の家族がある歌手のコンサートにさいたまアリーナに行ってきました。2階席は立ってはいけなかったそうで,それなら私も行きたかったなあ。コンサートでずっと立っているのはもう耐えられません。もう歳です。